「みんながみんなのことを心配している」という雰囲気
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「みんながみんなのことを心配している」という雰囲気

2016年11月10日(木)1:33 PM

KMIMG_9368_TP_V11997年に神戸で14歳の少年が事件を起こしました。まだ、犯人が特定される前、地域の子供を持つ親御さんたちは、「次はわが子が狙われるのではないか」とパニック状態に陥りました。

 

 

 

 

そして緊急に対策が取られました。最初の試みとして、子供に「防犯ベル」を持たせることにしたのですが、それでも親御さんたちの不安はおさまりませんでした。

 

 

 

 

街頭を多くする、警察の巡回を増やす、などいくつかのことを実行したのですが、やはりそれでも心配は尽きませんでした。

 

 

 

 

最後に取られた対策が「夜回り」です。年末ならば、火の用心のあの夜回りです。

 

 

 

 

隣近所の人が寄り合って、地域を巡回し、会う人に声を掛け合うのです。意外にもこれがとても地域に受け入れられたのです。

 

 

 

 

日ごろ挨拶も交わさない隣近所の人でも、夜回りとなると、自然と交流ができます。

 

 

 

 

また、出会った人に声をかけ、挨拶をするのですから、徐々に街のことがわかってきます。

 

 

 

 

「なんだ、あの茶髪の子は、あのお父さんの息子だったのか」

 

 

 

 

「あのおじいちゃんは、日ごろむっつりしているけれど、夜回りでは活き活きしているな。街のこともよく知っているな」という具合に、お互いを知るようになって、初めて安心感が芽生えたというのです。

 

 

 

 

防犯ベルや街灯、お巡りさんも大切でしょうが、なにより大切だったのが、「お互いを知り合う」ということだったのです。

 

 

 

 

そういう一体感をとおして、「みんな、街のこと、子供のことを心配しているんだ」という安心感につながっていったのです。

 

 

 

 

さまざまな非行を犯した青少年たちの声を聞いていると、たまりにたまった不満を、どこかで発散したい、という思いが強いことがわかります。

 

 

 

 

そして、そういう状態にある自分に誰も気がついてくれない不満をたくさん抱いています。

 

 

 

 

「言っても聞いてくれない。否定されるだけだった」という声もよく聞きます。

 

 

 

 

わたしたちは、ともすれば方法論のみを優先してはいないでしょうか。何をやったか、何をしたか、何をすべきか。

 

 

 

 

そして、その成果は・・・・という具合に、とにかく言葉とか、形に見えるものでしか評価してはいないでしょうか。

 

 

 

 

言葉の内容は理解しても、そこに込められた「心」を理解することに疎くなってしまったように思えます。

 

 

 

 

平たい言葉で言えば、人情とか、心の機微というものです。これが本当の意味でのコミュニケーションなのだと思います。

 

 

 

 

「みんながみんなのことを心配しているよ」

 

 

 

 

そういう雰囲気が、不安を解消し、人の心が鎮まっていったのです。



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