親の過干渉と過保護
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親の過干渉と過保護

2016年09月29日(木)3:25 PM

ELL88_sanbashitochiisanatoudai20131223_TP_V126歳のある若者は、生活力のない父親に見切りをつけて働く母親のひとことがうっとおしく思っています。

 

 

 

 

「おまえのためにこうして働き続けている」という言葉に限界を感じ、2年前にひとり引越しし、口を閉じてしまいました。

 

 

 

 

母親はたびたび手料理を作ってはアパートを訪ねましたが、そのたびに彼はゴミ箱に捨てていました。

 

 

 

 

それでも母親は作っていき、食べてくれない彼を見て悲しみ泣きます。わたしは子どもにすがりつく親のエゴを見る思いでした。

 

 

 

 

「あれほど分かり合えていた息子なのに・・・。わたしが訪ねると部屋中を徘徊するんです。

 

 

 

 

何のためにわたしは生きてきたのでしょうか。これはわたしのエゴでしょうか」ととまどう母親です。

 

 

 

 

わたしは「親のエゴ」で料理を作っていることを話してみることを勧めました。

 

 

 

 

ある日、母親はいつものとおり彼を訪ねました。そして「こんな料理を作ったから、これはお母さんのエゴかもしれないけど食べておくれ」と言いました。

 

 

 

 

彼は「親の本音を聞きたかった。わかってくれたね」と食事をとったといいます。

 

 

 

 

「親としては・・・・」「親だから・・・・」といって過干渉になっている自分が見えない、いや、どこかでそう思いながらもごまかしているのです。

 

 

 

 

わたしたちは子どもと向かい合うとき、自分の真意をごまかさないで話す努力を怠ってはいないでしょうか。

 

 

 

 

自分の気持ちを精一杯誠実に伝えてこそ、子どもはその思いを受け入れ、かつ孤立無援から解放されます。

 

 

 

 

感情の行き違いを取り戻していくうえで、子どもの心の琴線に触れることも「還る家」(受容)を見つけることにつながります。

 

 

 

 

琴線に触れる言葉とは、自分の正直な思いです。ただし、正直に何でも言えばいいと言っているわけではありません。

 

 

 

 

そこにも子どもへの心配りが必要です。多少言いにくいことだが言わなければならない、言いたいことがある場合は、「とっても言いにくいことだが」とか、「こんな言い方はおまえに不快感を与えてしまうかもしれないが」と、枕詞を置くぐらいの配慮が必要です。

 

 

 

 

それでこそ子どもは「いやな話をしてくるんだな」と、防衛という鎧をつけることができて、親の話をなんとか聞くことができます。

 

 

 

 

休息とは「還る家」をふたたび親の心に見つけたときをイメージしています。子宮に戻るとでも言いたいです。

 

 

 

 

要するに、両親が子どもに対して理解と関心を向けてくれたということです。

 

 

 

 

そこで子どもの心は安定してきます。わたしは過干渉はいけないことでしょうが、過保護はいいと思っています。

 

 

 

 

保護とは子どもからこちらに飛び込んでくる状態をいい、それを抱きしめることに過ぎたることはありません。

 

 

 

 

十分依存しないと子どもは安心して自立できません。ですが子どもが何かに関心を示し、育っているとき、こちらのエゴで親の意思を通そうとする干渉はつつしむ必要があると思います。

 

 

 

 

受容とは子どもの肯定的な感情も否定的な感情も全部受け入れていくことです。

 

 

 

 

「学校に行きたくない」と思う一方で、「行かないと勉強が遅れてしまうからどうしよう」というように揺れ動く感情を、納得云々は別にして全部受け入れていくことです。

 

 

 

 

休息が得られると、子どもは緊張感がとれて対話をはじめたり、お風呂にも入るようになります。

 

 

 

 

もちろんわずかずづではありますが、食事も家族とともにとれるようになります。

 

 

 

 

わたしはこの時期に十分家族の絆を結び付けあう時間をとってほしいと思います。

 

 

 

 

ここで大切なのは、弱音や愚痴を吐きやすい家族を作ることです。

 

 

 

 

そのためには両親がさりげない会話の中から、つらさ、恥ずかしさ、切なさ、いたらなさ等を口に出してみることです。

 

 

 

 

そして、その弱音を一方が必ずフォローすることです。「それはたいへんだったでしょう、つらかったでしょう」と共感していくことが大切です。

 

 

 

 

そうでないと、人間関係の深まりが見えてきません。

 

 

 

 

もうひとつは家族が互いに一人ひとりの存在を確認していくことです。子どもがいなくても、またいても、「お母さん、お兄ちゃんはどこへ行ったの」「お姉ちゃんは今日、帰りが遅いね」とかです。

 

 

 

 

その呼びかけに互いが返事をしていきます。会話も快話となるように心がけていきましょう。



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