愛情確認しないではいられない子どもたち
ホーム > 愛情確認しないではいられない子どもたち

愛情確認しないではいられない子どもたち

2016年09月24日(土)12:24 PM

elly20160628400123_TP_V1意に反してついている子そもの悪態に、「なにかと親のせいにするな、自分で決めたことだろう」と言うことは、子どもと親の感情の行き違いを生んでしまいます。

 

 

 

 

そんなとき、「おまえたち親は何もわかっていない」と子どもは言います。それは、けっして親や先生を責めようと思っているわけではない、不安を共有してほしいという願いが怒りという表現になっただけなんだ、ということです。

 

 

 

 

不安や怒りの真意を親や先生、カウンセラー、いわゆる自分にとってかけがえのない大切な人に理解してもらえないと思った子どもたちは、「親探し」をはじめます。

 

 

 

 

自分のことを誰よりもよく知り心配しているはずの「親」(カウンセラー)なら、子どもの複雑な気持ちぐらい察することができるだろうということです。

 

 

 

 

その「親」が「親」らしく思えなくなったとき、「親」を肌で感じ取ろうと取り引きします。

 

 

 

 

これは親への「愛情確認」とわたしには思えます。この「愛情確認」を取り引きというかたちで、ときには暴力で要求してきます。

 

 

 

 

「他人ならこの自分のためにどう考えてもやるはずがない、親だからこそしてくれたんだ」、それが愛情確認です。

 

 

 

 

だからその要求は「他人なら相手にしないような」無理難題であり、神業のようなことを詰め寄ってきます。

 

 

 

 

そしてそれを満たしてあげても、次なる取り引きを持ち出してきます。要求は果てしもなく繰り返され、どんどんグレードアップしていきます。

 

 

 

 

途中までかなえておいて「これ以上はもう無理だ」と言ったところで、子どもの気持ちはもうおさまりません。

 

 

 

 

愛情欲求だから「もっともっと」親であることを確認したくなります。たとえばこんな話です。

 

 

 

 

16歳で高校を中退し、そのままひきこもり続け、現在22歳になる彼は、会社(中小企業)を経営する父親にこう言います。

 

 

 

 

「おまえ(父親)は自分が同窓会会長をしている大学ならいつでも簡単に入学させてやれる、と言ったな。

 

 

 

 

俺をいますぐ入学させろ」「俺は2代目になる人間(長男)だ。それなのに、どうして従兄弟を入社させて秘書にしたんだ。

 

 

 

 

俺をいますぐ専務にしろ。名刺もすぐに作れ」「俺はいま気がたっているんだ。東名高速で時速300キロの体験をする。

 

 

 

 

おまえも横に乗れ」深夜1時でした。彼は両親の寝室に突然やってきてこう言いました。

 

 

 

 

「俺はおまえたちのDNAのためにこんな惨めな毎日を過ごし、眠れないほど苦しんでいるのに、よく気軽に寝ていられるな」と。

 

 

 

 

ある猛暑の日、母親を奴隷化した彼はたびたび自動販売機にジュースを買いに行かせます。

 

 

 

 

どのジュースを買ってきても満足しないので、「どうすればいいのか」と母親は彼に聞きました。

 

 

 

 

それに対して彼は言いました。「自分で考えろ」と。彼はすべてに、ひとり不安で、親に見捨てられたらどうしよう、との恐怖心に襲われながら、一方で見捨てられるような途方もないことを起こしていたそのときの心境を今、語ります。

 

 

 

 

彼はかなえてもらおうと思っていませんでした。ただ自分のため血眼になって混乱し、「やっぱりできなかった、こんな親でも親にしてくれるか」と言われて落ち着けたと言います。

 

 

 

 

そして彼自身、取り引きを重ねるごとに心が傷ついていったとも言います。現実離れした言動にも、すべて何らかの意味が隠されています。

 

 

 

 

取り引きをしなければ、「親」であることを確認できなくさせてしまった親のいたらなさを、ひとことわびてほしかったのではないでしょうか。

 

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援