他人との関わりを拒絶し、ひきこもる若者たち
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他人との関わりを拒絶し、ひきこもる若者たち

2016年09月18日(日)12:56 AM

ELL85_seijinosakuniwa_TP_V1「みんなは同じ方向を歩いて青春しているのに、僕は人づきあいの教養がなかったので仲間に入れてもらえませんでした。

 

 

 

 

それよりも友達関係で恥をかいたり、誤解されることに極端におびえていたのかもしれません。

 

 

 

 

話す前に話すことを考えてしまうんです。それは、けんかしたくなかったからです。

 

 

 

 

とにかく、僕は人の輪の中にいることが息苦しかったんです。こんな言い方をするとドライに思われるかもしれませんが、人づきあいを持続させることがとってもわずらわしかったんです。

 

 

 

 

だから学校に行かなくなって、家族も認めてくれるようになり、ひとりぼっちでいることがすごく楽でした。

 

 

 

 

でも友達が高校に入学し、卒業、大学進学、就職の噂を聞いたりすると、そのたびに自分の将来と比べてしまい不安になり、心細さが加速されました。

 

 

 

 

年齢を重ねてみんなは大人に、社会人に一歩ずつ近づいていくのに、僕だけはやせ細っていくように思えてくるんです。

 

 

 

 

焦り、僕も青春しようと玄関の前に立って試みようとするんですが、いつのまにか僕の前にはどうすることもできない壁ができているんです。

 

 

 

 

そんなことはない、何かの錯覚だと思い、何度も出直してみるんですが、壁はびくともせず僕の前に立ちはだかっているんです。

 

 

 

 

そのとき、ひとりぼっちの恐怖にさらされ絶望的になり、部屋の中で身動きひとつせず、息を殺して生きているんです。

 

 

 

 

こんな年齢になるまで不登校児をしている人っているんですか」その年20歳を迎えるA君は、「今日は立春の大安ですね」と言いながら、はじめて彼のもとへ家庭訪問したわたしにその心情を語ってくれました。

 

 

 

 

いま、このA君のように不登校、高校中退、浪人をきっかけに、他人とのかかわりを拒絶し、「ひきこもる」子どもや若者たちがたくさんいます。

 

 

 

 

中には家族とさえも何ヶ月、何年も言葉を交わさない深刻なケースもあります。

 

 

 

 

その共通した訴えは、人間関係が「わからない、つらい、人が信じられなくて」ひきこもるというものです。

 

 

 

 

受け身の人間関係の中(一人称のライフスタイル)で育てられてきた子どもにその多くを見ます。

 

 

 

 

人との関係をできることなら保ちたいと切望しながらも、集団(学校・職場)が強要する二人称・三人称の関係づくりができず、日々葛藤しているのです。

 

 

 

 

この状況(A君の場合は「壁」に対して、まわりから何らかの「誘い水」(ふれあい刺激)がかけられないかぎり、子どもたちはひきこもり続け、20代に入り、A君のように社会人として自立する(第三者と人間関係を作っていく)ことに悩み苦しみ、「不登校その後」を引きずり続けていかざるをえない場合があります。

 

 

 

 

わたしは不登校が問題ではなく、人間関係(集団の中で仲間関係を維持する力。他人とせめぎあって、折り合って、お互いさまを築く力)を取り結ぶことに自信がなく、他人と触れ合いたいのに触れ合えないで自閉し、心に鍵をかけてしまう状態に心痛めるのです。

 

 

 

 

大学生や若者のニート化もその年長化した延長線上にあります。またここ数年、不登校の低年齢化(小学校低学年)が話題になっていますが、わたしには同じ意味で気になっています。

 

 

 

 

長期化したひきこもり状態が、子どもたちの無垢な心に抱かせる心理的負担は、同世代からの「置きざり感」と社会(先生や友達)や親からの「見捨てられ感」です。

 

 

 



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