人間関係が苦手なひきこもりの人たち
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人間関係が苦手なひきこもりの人たち

2016年09月14日(水)11:53 AM

KMIMG_9368_TP_V1学校という集団の場では、いろいろな人間関係を強制されます。不登校やひきこもりの人たちは学校という場においては、人間関係が強制されない時間(特定の授業時間等)ならまだなんとか大丈夫だという人が多くいます。

 

 

 

 

「国語や数学などの授業ならいいけど、体育や音楽など、みんなと協力しなければならないときになると、どう振る舞ったらいいかがわからない。

 

 

 

 

人間関係を強制されると、パニックになってしまいます。僕だって、本当はみんなと同じように思い切りサッカーボールを蹴りたかった。

 

 

 

 

本当は学校に行きたかったんだけれども、人間関係でパニックになってしまうため、自己防衛のためにやむをえず不登校になりました」

 

 

 

 

もちろん、そうでない子もいます。学校という教育システムを見限るという子もいるでしょう。

 

 

 

 

ここで紹介しているのは、関東自立就労支援センターに相談に来た不登校の実例です。

 

 

 

 

そして、この子たちはほぼ同じことを言います。「僕もお父さんのように働きたいです。

 

 

 

 

お父さんのように朝、6時に起きて、急いでYシャツを着て、ネクタイをしめて、背広を着て、牛乳1本飲んで、パンを手に家を飛び出し、電車の中で新聞に隠れるようにしてパンをかじってみたいです。

 

 

 

 

たくさん働きたい。そして、給料日には家族にいっしょに食事にでも行こうかと言ってみたいです。

 

 

 

 

僕だって働きたいんです。だけど、人間関係を強制されると、とても苦しいんです。

 

 

 

 

だから、自分の身を守るために就職拒否(ニート)をしているんです」

 

 

 

 

「会社に行っても、僕は休み時間が苦しい。休み時間になると、急いでご飯を食べて、すぐトイレに入ってしまいます。

 

 

 

 

人から声をかけられることがとても苦しいのです。どうしたらいいのかわからなくなってしまいます。

 

 

 

 

だから、トイレで一時のチャイムを待っています。一時のチャイムが鳴ったら、すぐ出て仕事に邁進します。

 

 

 

 

仕事をしているときのほうが気が休まるのです。仕事中は仕事以外の話をしなくて済むからです。

 

 

 

 

でも、だんだん五時が近づいてくると、また苦しくなってきます。アフター5を他の人たちとどうつきあったらいいのかわからなくなってしまうので」

 

 

 

 

こういう悩みなのです。人とのふれあいを強く求めてはいるけれども、人間関係がつらい、わからない、信じられない・・・・こうした心理状態をわたしは「ひきこもり」と呼んでいるわけですが、ひきこもるとは、人間関係から自分から引いてしまうことです。

 

 

 

 

つまり、人間関係に自信が持てない、すくんでしまうという状況です。本心では人とふれあいたいと思っているのに、すくんでしまって、ふれあうことができないという悩みです。

 

 

 

 

ですから、その葛藤状態は並のものではありません。なまじ、人とふれあいたくないと思っているのであれば、当人にそれほど悩みはないでしょう。

 

 

 

 

それで自己完結しているのですから、気持ちはそんなに苦しくないはずです。ところが、本質的には人と触れ合いたいのだけれども、人の輪の中でどう漂っていけばいいのかがわからないから、悩み苦しむのです。

 

 

 

 

こんな複雑な心理状態なのです。人の輪の中で漂うことができるスキルが身につかない限り、学校が会社に変わっても同じことです。

 

 

 

 

二十歳になったからといって、そこで変わるものではありません。本質的な悩みはずっと変わりません。

 

 

 

 

そして、漂うことができないという悩みを解決できないままだと、この状態をいつまでも引きずっていくことになります。

 

 

 

 

ときに、三十歳にずれこむことも充分ありうるのです。親の世代では、人間関係は社会のシステムの中に組み込まれていました。

 

 

 

 

なんとなく自分の受け皿があって、教えてもらえていました。ところが、いまの世の中は人間関係が極めて希薄になっています。

 

 

 

 

よほど自分のほうからなんらかの誘いかけをしないかぎり、成立しないような状態になっています。

 

 

 

 

ひょっとしたら、わが家の中だけでしか人間関係を持っていないという人も少なくないかもしれません。

 

 

 

 

「ひきこもる」というのも、ある刺激から自分を守るためには、ときには大事なことです。

 

 

 

 

それがすべて悪いというわけではありません。次のステップにジャンプするために「ひきこもる」というライフスタイルももちろんありうるでしょう。

 

 

 

 

ただ、関東自立就労支援センターの相談室に来ている子どもたちの悩みは、ひきこもりの生活にはもうあきてしまって、友達がほしいということです。

 

 

 

 

友達がほしくなったのに、どうやって友達をつくったらいいのかわからないという悩みです。

 

 

 

 

だから、本人は苦しいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 



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