気持ちを聞いてほしいと願う若者たち
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気持ちを聞いてほしいと願う若者たち

2016年09月05日(月)4:46 PM

AMEIMG_6968_TP_V1納得はできなくても、互いの痛みに心を寄せていくのが、「聞く」という行為です。

 

 

 

 

それは「分かち合い」と言ってもいいです。「お互いさま」も感覚がつかめないと嘆く若者が、面接が終わってつぶやく一言は、「こんなによく聞いてもらったのははじめてです。

 

 

 

 

これまでは、誰も何も聞いてくれなかった」です。わたしは不思議に思って、聞き返します。

 

 

 

 

「そんなことはないでしょう。お母さんやお父さんは聞いてくれたでしょう」

 

 

 

 

すると、ある若者はこんなふうに言いました。

 

 

 

 

「父は言葉ばかり聞いて、気持ちを聞いてくれない。僕はもう理屈は聞きたくないんです」

 

 

 

 

人間関係に対立が起き、仲直りに手間取っているときには、とにかく「納得してほしいのではなく、気持ち、そうしなければならなかった思いを理解してほしい。

 

 

 

 

それをわかってくれさえすれば、矛をおさめてもいい」と思うものです。

 

 

 

 

それは、世の中なんでも自分の思い通りにはいかない、正しければ何をしてもいいとはかぎらないということを知っているからです。

 

 

 

 

それをしていては、いつかは自滅すると予感できるからです。

 

 

 

 

だから、言葉の内容や意味を聞いてほしいのではなく、その言葉、しぐさの裏側に隠されている気持ち、感情をまずは聞いてほしいのです。

 

 

 

 

真実は意外にも見えない、聞こえてこないところにあるものです。その努力をギリギリまでしてほしいと願っています。

 

 

 

 

ところが、聞くには相手の心を推し量るという手間がかかります。もしかしたら、目に見えたもの、相手の言ったことを聞くだけで段取りをつけてきたからこそ、日本の驚異的な高度経済成長が達成できたのかもしれません。

 

 

 

 

遅刻したり納期を守れなかった人の気持ちなど聞いていたら、いまの物質的豊かさは得られなかったかもしれません。

 

 

 

 

遅刻したら減給、納期厳守ができなかったら取引停止というペナルティを科すような聞き方をしていたからこそ、生産が予定通りに進んだのでしょう。

 

 

 

 

ですが、あいまいさ(どんぶり勘定)を許さず、白黒をつけようとする極端な結果優先のライフスタイルを強迫的につくりあげたために、弱さを認められない社会ができてしまったのかもしれません。

 

 

 

 

「企業戦士」は、家庭に戻ってまで、なんのとまどいもなく妻子に言います。

 

 

 

 

「くだらない話はするな。言いたいことがあったら、結論から先に言え」

 

 

 

 

その一言が会話の芽を摘んでしまいます。その結果、日常的に対話のない、「話す気が起きない」家庭が生まれてしまうのです。

 

 



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