ひきこもりを抱える親の被害者意識
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ひきこもりを抱える親の被害者意識

2016年06月28日(火)5:42 PM

 

 

 

 

親たちには「問題はひきこもる本人にある」「とにかく外に出てさえすれば良い」と考える傾向があります。

 

 

 

 

親自身に何らかの原因があると思わないケースが多いといえます。

 

 

 

 

叱り続ける、怒り続けるなどの行為はその典型であって、当事者の年齢に関係なく、親の方に正当性があると思い込んでいます。

 

 

 

 

逆に、哀願や懇願は、身体が大きくなった我が子には体力的にかなわないという現実と気後れからといえます。

 

 

 

 

いずれにせよ「問題があるのは本人であって、親は困っている」「世間に恥ずかしい」という被害者意識が親たちにあります。

 

 

 

 

期待に応えられない場合には、親は「せめての自立」を求めますが、ひきこもりは会話すら拒絶したような極端な「依存」状況を継続させるので、親には「何故うちの子だけが」という犠牲者意識、被害者意識が生じます。

 

 

 

 

そして、家族は心理的共同体を形成していますので、親の考える事や感じることは、当事者には即座に伝わります。

 

 

 

 

当事者にしてみれば、罪悪感とともに「親の言うことを聞いていたらこうなってしまった」という被害者意識があります。

 

 

 

 

「親の期待に縛られて身動きできない」という犠牲者意識も出てきます。

 

 

 

 

親の対応の仕方によっては、さらに当事者の被害者意識や犠牲者意識が高まって衝動行動に繋がる可能性もあるのです。

 

 

 

 

学歴や出世といった、状況判断を誤った期待を向ける親と、対人関係であれ、いじめであれ、挫折を経てトラウマを持った当事者の間には、ドア1枚を挟んで、共に被害者意識に苛まれた、かみ合わない「すれ違い」が続くことになります。

 

 

 

 

ひきこもりは、親と当事者双方の被害者意識によって、すれ違いが重なってできた壁なのです。

 

 

 

 

その壁を、今までのやり方で、無理にこじ開けようとすることは、すれ違いをさらに深刻にし、ひきこもりは遷延化(のびのびになること)するのです。

 

 

 

 

その結果、すべてを否定的にとらえる「マイナス思考」や現実をまったく認めない「否認機制」に嵌り、筋力の極端な低下や神経の萎縮などの「廃用性障害」という身体障害をきたすことすらあるのです。

 

 

 

 

自力で脱出する可能性はさらに失われていきます。



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