ひきこもりの居心地の良い場所
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ひきこもりの居心地の良い場所

2016年06月24日(金)2:22 PM

 

 

 

 

いいこともつらいこともある今が良いと思える

 

 

 

 

中学2年から18年間引きこもった30代男性には、過敏性大腸によると思われる栄養障害と対人恐怖、強迫性障害が認められました。

 

 

 

 

「何もなかった以前と比べて、良いこともつらいこともある今が良い」というのは、居場所の中で彼が語った言葉ですが、リバウンドを防ぐ効果のある含蓄に富んだ言葉といえます。

 

 

 

 

20年前後の長期引きこもりになると、その間のエピソードを語れる人は殆どいません。

 

 

 

 

小学校や中学校のエピソードは語れても、高校中退後やひきこもり後について語れないのです。

 

 

 

 

語れないのは「何も生じなかった」からです。

 

 

 

 

驚くべきことに、親までもが同様にひきこもり期間の出来事について語れないで、やはり不登校・ひきこもり開始前後の出来事に終始することが多いのです。

 

 

 

 

ある母親は、40歳に達した当事者に、「あなたはその気になればなんでも出来るのだから頑張りなさい」などと、中高生に対するような説教をしていました。

 

 

 

 

ひきこもりが長期間続く場合に、当事者は言うまでもなく、親の時間までも停滞してしまうことが分かります。

 

 

 

 

ひきこもりを脱した当事者20数名に、「引きこもった時代と現在とではどちらが良いか」と質問をしたところ、以前に戻りたいという人は1人もいませんでした。

 

 

 

 

この事実が、ひきこもり問題の本質を明確に語ってくれます。

 

 

 

 

「対人場面やいじめから開放された」と感じる当初はともかく、意図して長期間ひきこもりたい当事者はいないのです。

 

 

 

 

とすると、ひきこもりを長期化させる要因として、当事者の行動や素因の他に、家族関係、教育、精神保健福祉、社会のあり方など外部にも様々な要因があることが指摘できるのです。

 

 

 

 

したがって、当事者にとって、格別の勇気を出して参加した外来や居場所、フリースペースには、特別の意味があるのです。

 

 

 

 

彼らは、何とかしたいと願いながら、引きこもった時の状況と居場所の居心地を比較しています。

 

 

 

 

トラウマを感じなくてすみ、未来への可能性を感じられる「居心地の良い場所」が、居場所として受け入れられるのです。

 

 

 

 

そこは、「良いこともつらいこともある今が良い」と思える場所なのです。



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団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
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住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援