ひきこもりの居場所
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ひきこもりの居場所

2016年06月23日(木)4:56 PM

 

 

 

 

居場所はくつろげる空間

 

 

 

 

ひきこもり中には、ほんとうの意味でのくつろぎも、くつろげる空間も存在しないといえます。

 

 

 

 

ひきこもる自分の部屋は、自分を守る最終「トリデ」であり、心を解き放つ場所ではないのです。

 

 

 

 

ひきこもる家や自分の部屋は「何もない部屋」ではなく、緊張と対峙の現場となります。

 

 

 

 

部屋のドアが、38度線のような「軍事境界線」となります。

 

 

 

 

自室に鍵を複数付けるようなケースは、明らかな「トリデ」化です。

 

 

 

 

ある男性は家族から不快な思いをさせられるたびに鍵をつけるようになり、10年後の脱出時にはその数は20個に達していました。

 

 

 

 

この人は「兄に殺されるのではないか」という恐怖心を抱いていました。

 

 

 

 

学校、職場の緊張や不安を避けて家から出ることが出来なくなったのですから、社会に出られないことの不安と緊張感は常に存在します。

 

 

 

 

そして、ひきこもり自体がいっそう、近隣、親戚、同年代の視線に恐怖を感じさせ、恐怖を避ける行動を強めます。

 

 

 

 

ひきこもりには、ひきこもりを深めるマイナスのメカニズムがあるのです。

 

 

 

 

「不登校・ひきこもりは渦のように深まる」という言葉から、当事者の苦悩が伝わってきます。

 

 

 

 

当初の一時的な開放気分はどこへやら、鬱っぽく重苦しい気持ちへと変化していくのです。

 

 

 

 

「現在」を閉ざすと、必然的に「未来」も閉ざされます。

 

 

 

 

自分の将来に対する不安をかき消すことは至難の業なので、ことさらに意識しなくなり、感じないようにする方法がとられます。

 

 

 

 

これを「否認」(認めないこと)といいます。

 

 

 

 

ひきこもりの中で、生きる時間は「過去」のみとなり、現在は「過去のみと繋がる」ようになります。

 

 

 

 

過去は悔みとして想起され、「こうなったのは親のせいだ」という多罰的で被害的な気持ちへと進むのです。

 

 

 

 

ひきこもりは、表面的には自分の感情や欲求を押し殺す生き方ですが、どうにも抑えきれなくなると、そのエネルギーは親に対する恨みや怒りに転じて、衝動行為が発生することになります。

 

 

 

 

以上は、ひきこもりには如何にくつろぎがないかを示しています。

 

 

 

 

たとえ外に出ても、「くつろぎの場」を発見出来ない場合には、ひきこもりと大差ないのですから、リバウンド(再度のひきこもり)を生じても不思議ではありません。

 

 

 

 

したがって、居場所には、ひきこもる部屋と違う何か、くつろぎ、楽しさ、喜びなどが求められます。

 

 

 

 

これが感じられる居場所やプログラムには、再び参加したくなるのです。

 

 

 

 

魅力が欠如する居場所は「お通夜」のようになって、参加者の足は遠のいてしまいます。

 

 

 

 

居場所は、「生き物」です。

 

 

 

 

競争社会に傷つき、生き方に彷徨う若者たちの自己回復の場として「居場所」「フリースペース」が、今強く求められています。

 

 

 

 

居場所の拡大と生き方の複線化こそが、若者たちの回復と成長のために必要です。

 

 

 

 

不登校・中退などが教育システムへの異議申し立てであり、中途退社が会社社会への異議申し立てであるとしたら、そのエネルギーを引きこもるエネルギーに変えてしまわないように配慮したシステムが、必要不可欠といえるのです。



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