ADHDとは?
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ADHDとは?

2016年06月23日(木)12:33 PM

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ADHDとは、落ち着きのなさ、(多動性)、不注意、衝動性を特徴とした軽度の発達障害と位置付けられています。

 

 

 

 

その子の知的な発達に比べて、状況にあった、程よい行動のコントロールがうまく出来ない状態です。

 

 

 

 

ADHDの研究に関してアメリカの第一人者であるラッセル・バークレーは、ADHDは実行機能の障害(Deficit of the Executive Function) であるという仮説を提唱しています。

 

 

 

 

実行機能とは、自分の考えを持って長い目で見て自分に有利になるような選択をすること、今現在の楽しみを追い求めるのではなく、より良い将来のために行動すること、計画し努力することをいいます。

 

 

 

 

実行機能は脳の前頭葉で行われており、脳の司令塔がうまく働いていない状態としてとらえているのです。

 

 

 

 

ADHDの子供は普通の発達をしている子供と比較して、年齢や精神発達の程度にふさわしい総合的な自己コントロールの力の発達が遅れているために、目的に向かって行動するのが難しいという考え方です。

 

 

 

 

大人になるのに時間がかかるといっていいかもしれません。

 

 

 

 

赤ちゃんは自分の周りの音や声を聞き、目で色々なものを見て、自分と家族の関係を学び、言葉を学び、褒められたり叱られたりする中で成長していきます。

 

 

 

 

年齢相応にルールを覚え、幼稚園頃には友だちと仲良く遊ぶために、譲ったり我慢したり、順番を待ったりすることも出来るようになります。

 

 

 

 

小学校に入るくらいになると時間割に沿って、遊びではない活動、つまり学習が出来るようになります。

 

 

 

 

ところがADHDの子供は、いま楽しいこと、今やりたいこと、今興味を持っていることを優先してしまう特徴を持っています。

 

 

 

 

そのために、やるべきことが後回しになってしまいます。

 

 

 

 

ADHDの子供はまた、ある活動をするときに必要なことを覚えておく力(作業記憶)が弱いことから、忘れ物をすることもよく見られます。

 

 

 

 

以前の経験を思い出して今やっていることを失敗しないように気をつけたり、未来のこと(例えば明日の予定)を思い浮かべて必要な物をするということが苦手です。

 

 

 

 

「ドラえもん」に出てくるのび太のように、「明日は漢字テストだから練習しておきなさい」とお母さんに言われ、「そうだな」と思い、「うん、分かった」と言いながらも、次の瞬間にはその記憶は消え去ってしまって、同じことを10分後にまた言われる羽目になります。

 

 

 

 

自分では分かっているつもりなので、それを言われると腹が立ちます。

 

 

 

 

1日の行動の全てにおいてこれが繰り返されるので、親や教師との関係もギクシャクしがちです。

 

 

 

 

ジャイアンのように、いいヤツなのだけど、野球の試合に熱中するあまり、軽く取れるフライを落としてしまう「ドジで間抜けな」のび太をついポカリと殴ったり、強引に仕切ってしまったりするのです。

 

 

 

 

幼稚園くらいの年齢なら、ADHDの子供は落ち着きがないくらいですみますが、小学校では授業を聞いてノートをとったり、繰り返し、計算や漢字の練習をすることが求められます。

 

 

 

 

ADHDの子は単調な作業や繰り返しの練習が苦手です。

 

 

 

 

そのために基礎学力が定着しにくいのです。

 

 

 

 

低学年の子であれば、先生が「学校から帰ったらすぐに宿題をしなさい」といえば素直に頑張る子も多いです。

 

 

 

 

けれどもADHDの子供には、それがなかなか難しいのです。

 

 

 

 

年齢相応の自己コントロールの出来る子は、見たいテレビが始まる前に明日の時間割を揃えます。

 

 

 

 

書き取りの練習はやっておかないと明日のテストで困るから、疲れていても練習します。

 

 

 

 

今やっておくと後で楽だからとか、規則だから、この間ちゃんとやってなくて困ったからということで、自分の行動をコントロール出来るのです。

 

 

 

 

中学生は定期テストの前には、計画を立てそれに従って復習をし、テストに備えようとします。

 

 

 

 

高校受験に内申書が重要とわかれば、頑張って良い成績を収め、行動面でも良い評価を受けられるように委員会活動や部活にも精を出します。

 

 

 

 

ところが、自分で学習する習慣がないADHDの子どもたちには、日々の努力が数値として表され、評価されるので、つらい時期です。

 

 

 

 

大人なら面白いテレビ番組があっても、翌日の仕事に差し障りの無いように早く寝るように心がけ、今買いたいものがあっても我慢して毎月の給料の中から将来に備えて貯金します。

 

 

 

 

一方ADHDの大人は「明日は仕事だからそろそろ切り上げなければ」と思いつつ、つい遅くまで見すぎてしまします。

 

 

 

 

給料の使い方にも計画性がありません。

 

 

 

 

ADHDの子供は「めんどくさい」とよく言います。

 

 

 

 

これは「やらなければいけないけれど、やる気分にならないな」という意味です。

 

 

 

 

いつもなにか面白いものはないかなと、探しています。

 

 

 

 

ADHDの子供がやる気を出せるのは、自分が面白いと思った時です。

 

 

 

 

面白いかどうかが動機付けの一番の理由です。

 

 

 

 

「勉強を頑張るのは当たり前のことでしょう」とか「みんな頑張ってるんだから、あなたも頑張りなさい」という論理ではADHDの子供のやる気は引き出せません。

 

 

 

 

そのためにご褒美のようなものを作って、やる気を出させる必要が出てきます。

 

 

 

 

ADHDの子供は今を生きています。

 

 

 

 

今楽しいこと、今満足できることを追求します。

 

 

 

 

今は大変だけど、後で楽なのだから頑張ろうということが出来ないのです。

 

 

 

 

少しの間は頑張れても、なかなか持続しません。

 

 

 

 

ADHDでない子はここで頑張れば希望の大学に入れる、このイタズラは面白そうだけれどそれをやると厄介なトラブルに巻き込まれそうだ、などと思って行動を抑制したり、より苦手な仕事や課題に取り組んだりします。

 

 

 

 

面倒だと思うことも、つらい繰り返しの作業も毎日やっている間には、やがて面倒臭さやつらさもそれほどには感じられなくなあるのですが、ADHDの人たちにはその壁はなかなか超えられません。

 

 

 

 

イソップの童話「アリとキリギリス」にあるように、ADHDの子どもたちは夏の間、せっせと働くアリをしり目に、音楽を奏でながら楽しい時を過ごします。

 

 

 

 

冬になってアリたちが夏の蓄えでゆったりとくつろいで過ごしている時に、食べるものがなく、困ってしまうのはキリギリスです。

 

 

 

 

ADHDの人の場合には、実際の年齢の3分の2くらいの年齢と考えておくと良いと言われています。

 

 

 

 

15歳(中3)の子供であれば、10歳(小4)くらいの自己コントロールの力しか持っていないと考えておけば間違いありません。

 

 

 

 

自分が本当にやる気になったときがADHDの出発点。

 

 

 

 

やる気に目覚めるきっかけをいくつか子供の人生にちりばめられてあげることが出来ればと思います。

 

 

 

 

ADHDの治療としては、学校や家庭で子供のこうした特性を理解することが第1歩です。

 

 

 

 

努力しない、怠けているという見方をやめて、この子達に欠けているやる気を起こさせ、それを持ち続けやすいようにご褒美やポイント制を作って周りが手助けすることが必要です。

 

 

 

 

同じことばかり言わせるのでうんざりすることもあるでしょうが、子供の良い所に目を向けて、声に出して褒めていく。

 

 

 

 

その子なりの魅力を見逃さず、小言の砂の中に子供を埋めてしまわないようにしてあげましょう。

 

 

 

 

症状が強い場合には薬物治療を行うことがありますが、薬物治療がすべてを解決するわけではありません。

 

 

 

 

子供を取り巻く周囲の大人たちが、様々な工夫をすることがどうしても必要になってきます。

 

 

 

 

普通なら出来て当たり前のことにも、ご褒美を使って動機づけを行い、周りが気長に言葉をかけて励ましたり、あれこれと手塩にかけることが必要なのです。

 

 

 

 

大人には当たり前に見えることも、彼らにはなかなか簡単には行きません。

 

 

 

 

靴をそろえる、脱いだものを始末する、部屋を片付けるなどの「日常生活の基本的なこと」は大人になってもなかなか出来ないかもしれません。

 

 

 

 

そういう部分は気合を入れて取り組んで出来るようになったとしても、早々継続しません。

 

 

 

 

これらは実はADHDの人が長い年月かかって治していく種類のものです。

 

 

 

 

ですから1番簡単そうで、当たり前と思いがちな、そういう部分にばかりに目を向けないで、元気なところ、積極的なところなどをしっかりと認めたいものです。

 

 

 

 

毎日ちゃんと出来ることを目指すのではなく、せめて他所の家に行った時には出来るぐらいを目安にするといいでしょう。

 

 

 

 

ADHDの子供に対する期待を考え直して見ることも大切なのです。



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