引きこもりと摂食障害
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引きこもりと摂食障害

2016年05月31日(火)12:19 PM

摂食障害は、精神科医療の診断では心身症に分類されますが、依存症や対人恐怖とも複合した、複雑な心的葛藤のある問題だと思われます。

 

 

 

 

代表的な症状は「拒食症」と「過食症」です。拒食と過食は、連続的に起こることがあります。拒食が続いて不自然に食欲を抑止しているために、その反動として過食が始まるようなケースです。

 

 

 

 

その結果、拒食と過食が交互に繰り返される場合もあります。また、拒食症がなく過食症が始まる場合もありますし、ずっと拒食あるいは過食だけが続く場合もあります。

 

 

 

 

拒食も過食も「やめよう」と思ってもやめられず、強迫的に繰り返しますから、依存症のひとつです。また、多くの場合、太ることを恐れる体型恐怖を伴います。

 

 

 

 

体型恐怖になると、太ると体型が醜くなり、人からマイナスの評価をされて人間関係が悪化すると恐れ、「人間関係をよくするには、体型がスリムでなければならない」と思い込みます。

 

 

 

 

しかも、理想とする体型はモデルの女性のような痩せ型の体型です摂食障害には女性に多いですが、男性でも過食症が見られることがあります。拒食症も少数ながらあります。

 

 

 

 

拒食症になると、人と食事をすることが難しくなり外食もできません。体力は低下し、生理も止まり、失禁することもあります。

 

 

 

 

体重が30キロを切るようになると、生命が危険になるといわれています。食べ物をきわめて少量しかとらないのでいつも空腹です。

 

 

 

 

飴や寒天などを常に口にすることがあります。食べることへの関心はとても強く、家族の食事を時分が作って皿いっぱいに盛り、家族が食べ残すと怒り出すこともあります。

 

 

 

 

拒食は、登校拒否の子どもが学校へ行こうとしても心的葛藤のために行けないのと同様、食べようとしても食べることができない状態です。

 

 

 

 

拒食になる女性に多いのは、勝気でしっかり者として頑張ってきた「よい子」です。母親に対しては、母親を求めながらも対抗心と反発心をつのらせて、「親にコントロールされている」という不満をもち、親をコントロールしてやりたいと思いますが、それはできません。

 

 

 

 

 

一方、食物の摂取量をコントロールして減らせば、肉体は確実に痩せます。拒食によって、本能である食欲や気にかけている体重を、自分でコントロールできていると思うのです。

 

 

 

 

その喜びでハイな気分、つまり躁的な気分になりますから、身体はガリガリで体力は低下しているのに活動的です。

 

 

 

 

もちろん実際は、自分で自分をコントロールしているというよりは、太る恐怖によって正常な食欲が支配されている状態といえます。

 

 

 

 

過食症は強迫的に食べ過ぎることです。しかも、太ることを恐れていることが多く、しばしばトイレで吐いたり、下痢などを使ったりします。

 

 

 

 

それが過食の儀式的な浄化になっているのでしょう。吐くときに出る胃酸で、歯がぼろぼろになることもあり、整理が止まることもあります。

 

 

 

 

過食の背景には、食べている間は溜めてきた不安や恐怖がまぎれるという審理があります。新潟大学大学院歯学総合研究教授の安保徹氏は「免疫革命」(講談社インターナショナル)で、食べることによって自律神経の活動は「緊張」の交感神経から「くつろぎ」の副交感神経に切り替わると述べています。

 

 

 

 

この副交感神経の働きもあると考えられますが、過食しているとき本人には一種の解放感が感じられるようです。

 

 

 

 

過食しているときに感じる解放感は、「食べすぎてはいけない」という自分の内面・禁止に逆らう解放感です。この自分自身の命令・禁止の声が「インナーマザー」です。

 

 

 

 

しかし、開放感を感じながら過食したものの、過食によって太ることをとても恐れているので、吐くという儀式のあとで後悔し、過食した自分を責めて落ち込みます。

 

 

 

 

そして、また「食べてはいけない」という命令・禁止があらわれ、「食べ・吐き」が繰り返されます。

 

 

 

 

根本的な解決は、あるがままの自分を受け入れられるようになり、自分を愛で満たせるようになることですが、この実現がとても難しいのです。

 

 

 

 

 



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