ひきこもりは「こころの病」か?
ホーム > ひきこもりは「こころの病」か?

ひきこもりは「こころの病」か?

2016年05月12日(木)9:08 AM

ひきこもりはその存在が表面化し、精神科医である斉藤環氏の「社会的ひきこもり」(PHP新書)が広く読まれてから、「治療が必要な病である」とされるようになりました。

 

 

 

 

たしかにひきこもりのなかには、言動が支離滅裂になったり、粗暴行為を重ねる者たちがいます。

 

 

 

 

また反対に沈黙を続けたり、何に対しても感心を示さない廃人のような者もいます。

 

 

 

 

ですが、このように周囲の者からすると明らかに様子がおかしいひきこもりたちは、精神を病んだからひきこもりになったのでしょうか。

 

 

 

 

否、間違ってもそのようなことはありません。彼らはひきこもりになる前までは、みながみな、ごく普通の若者たちなのです。

 

 

 

 

事実、彼らの多くは、ひきこもりになったあとも、親と顔を合わせることは嫌うものの、きちんと食事もとれば入浴もします。

 

 

 

 

また几帳面な若者の場合は、親の留守中に自分の部屋ばかりか台所や居間などの掃除さえします。

 

 

 

 

さらに、ひきこもり支援団体の代表者たちに「ひきこもりは精神的な病から生まれるのか」と聞くと、彼らはみな口をそろえて「そうではない」と断言します。

 

 

 

 

ではひきこもりはなぜ、「こころの病」というレッテルを貼られてしまったのでしょうか。

 

 

 

 

それは、そもそもひきこもりという事象が、「病気とは無関係に、長期化したりこじれたりすると、当人が乱暴になったり無言を決め込むなどの特徴を内包する停滞」だったからです。

 

 

 

 

わたしは、ある状態からひきこもりになっていく者たちを数多く目撃してきましたが、ひきこもりという事象は長期化しないかぎり、当人が病的な症状を見せることはいっさいないし、仮に病気かなと思うような事態を頻繁に引き起こすようになっても、その背景には当人がそうせざるをえない明確な理由があります。

 

 

 

 

ある状態からひきこもりになり、ひきこもりから抜け出した人たちはもなこういいます。

 

 

 

 

「自分がその状態のままでいるとやがてはひきこもりになり、もっとたいへんなことになることは当時からわかっていたが、親ともめているうちに、気がついたら自分もひきこもりになっていた」と。

 

 

 

 

つまり、ひきこもりになる前は全員が全員、たとえ寡黙になっていようが親に当たり散らしていようが、このようなたしかな判断ができる正常な人間だったのです。

 

 

 

 

ところが、「ひきこもり=こころの病」説が一般に広まった後で、ひきこもりによく似た様相を見せるニートが登場しました。

 

 

 

 

人びとはニートもひきこもりと同じ「こころの病」なのかと驚き、落胆し、解決のための意欲を失ったり、現状を放置するようになってしまいました。

 

 

 

 

これが、ニートを解決困難にした大きな原因なのです。



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援