友だち親子と家庭内暴力
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友だち親子と家庭内暴力

2016年04月05日(火)8:43 AM

「友だち親子」のもとで育てられた子どもたちは、無意識のうちに親のまなざしに導かれ、親の敷いたレールの上を歩かされます。

 

 

 

 

自我が芽生えていない間、あるいは自我が芽生えても「勝ち組路線」を順調に進んでいる間は、問題は表面化してきません。

 

 

 

 

しかし、どこかで行き詰って「犯人探し」を始めたとき、ふと「友だち親子」のごまかしに気づいて憤る日が来ます。

 

 

 

 

その憤りが、家庭内暴力として爆発するのです。これが「普通の子」を家庭内暴力に駆り立てる、親側のひとつの原因です。

 

 

 

 

つまり、「友だち親子」という長年にわたって築かれた親子関係そのものが、家庭内暴力を生む温床になっているのです。

 

 

 

 

そして、そんな「友だち親子」の最大の問題点は、子どもがこのごまかしに気づいたときには、もう自分の足で歩く力を子どもが失ってしまっているということです。

 

 

 

 

「自分には何もない。自分の内側はからっぽだ」20歳を過ぎて、突然そんなことを言い出す若者が多くいます。

 

 

 

 

先へ進もうにも、自分の内側が空っぽというのですから、どうしようもありません。

 

 

 

 

「友だち親子」という親子関係のなかで育つと、子どもは親の言うことに反抗もできなければ、そっぽを向くこともできません。

 

 

 

 

ソフトなオブラートに包まれながら、子どもの人生が親に飲み込まれていくのです。

 

 

 

 

真綿で首をじわじわ絞められるように、「愛」という名の「飼い殺し」状態にさせられ、自主性や自己決定する力が、徐々に奪われていくのです。

 

 

 

 

これは子どもにとっては、本当にしんどいことです。子どもたちは、自分が何者なのかをはっきりとさせる機会を失ったまま、ずるずると親に飲み込まれていきます。

 

 

 

 

そしてある日、そのことに気づくわけです。しかしそのときには、もう自分ひとりで歩く力はありません。

 

 

 

 

親の敷いたレールを歩いてきた自分に限りなく嫌悪感を覚えながらも、そうでない「別の道」を自分で探すことができないのです。

 

 

 

 

「いい学校、いい会社」路線という親の考えだけが、頭の中にすりこまれているため、親が敷いたレール以外の「別の道」を想像することさえできないのです。

 

 

 

 

それでどうしようもなくなって暴力として爆発します。「お前のせいで失った時間を返せ!」

 

 

 

 

それは、親への怒りをこめたこころの叫びになるわけです。子どもたちが、自分の足で歩くべき力と時間を親が奪ってきたわけですから、当然の主張とも言えるでしょう。

 

 

 

 

しかし、それを後悔したところで、残念ながらそのときには、もはや親の考えとは違う「自分の道」を探すことすらできないのです。

 

 

 

 

いつも、ひきこもり自立支援センターに相談に来るのは、暴力の被害者である親御さんです。

 

 

 

 

しかし、家庭内暴力の経緯を聞きながら、いつも頭を過ぎるのは「一番の被害者は誰なのか」ということです。

 

 

 

 

それは、もしかしたら親ではなく、暴力をふるっている子どたちなのかもしれません。



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