ひきこもりの問い直し
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ひきこもりの問い直し

2016年04月03日(日)1:40 PM

人との関係のなかでの傷つきというテーマを抱え、社会からひきこもることで、「じか」の世界に降りていった彼らは、しばしの間、社会から隔離された時空間の中で受けた傷を癒し、人との関わりの根本の部分をみつめ、問い直しをしていきます。

 

 

 

 

「うちの子は、テレビやゲームしかしていません。何も考えていません」といわれる親御さんもいますが、ここでの問い直しとは、机の前でうなって考えるということではありません。

 

 

 

 

外目には遊んでいるように見えても、内奥でじっくりと考えながら自分の育てなおし、育ち直しをしているのです。

 

 

 

 

そして次に、ある程度問題を解決させた子どもたちは、その成果を胸に社会という現実に戻っていくことになります。

 

 

 

 

もちろん社会から撤退している期間が短ければ短いほど、現実とのギャップは少なくてすむでしょう。

 

 

 

 

しかしだからといって強引にその時間を短縮させればよいかというと、そうではありません。

 

 

 

 

というのは、彼らはひきこもりから抜け出したあと、自分の足で自分の人生を生きていかなければならないのです。

 

 

 

 

そこからが彼らの人生の「本番」なのです。それまでの守られた「さなぎ」のような環境から、現実の荒波のなかに戻っていくのです。

 

 

 

 

もしも、ひきこもりから抜け出すために全力を注ぎ込んでしまえば、本番に使うエネルギーは残っていません。

 

 

 

 

ひきこもりから子どもが抜け出すと、親御さんたちはほっと一息つきますが、ここからが子どもたちの真剣勝負がはじまるのです。

 

 

 

 

「余力を持って」よくならなければいけません。だからけっして焦ってひきずりだしてはいけないのです。

 

 

 

 

長い間の遠回りをへて人生という現場に戻った彼らは、あらたなる出発点にたっただけであり、そこにはひきこもっていた時期とは別の苦しみ、過酷な戦いが待っています。

 

 

 

 

もちろん、ただ待てばよいわけではありません。心を使って待つ、必要に応じて関わる、どこで出てどこでひくか、そのペースやタイミングが難しいのです。

 

 

 

 

親以外の援助専門家が必要とされるのは、そのゆえです。子どもたち自身、先が見えているわけではありません。

 

 

 

 

そんな不安定な中、自分と一緒に親が考え、悩み、見守るという形で伴走してくれたら・・・・彼らはひきこもりから抜け出していけるのではないでしょうか。

 

 

 

 

人生のなかで起こる出来事のうち、無意味で無駄なものはなにひとつありません。

 

 

 

 

もしも無意味なことがあるとしたら、その人がそこに意味を見出すことができなかったということだと思います。

 

 

 

 

「ひきこもり」をただ困ったこと、悪いことと短絡的に考え、どうしたら治せるのかと考える前に、子どもたちがこのようなひきこもりという行為を通してわたしたち大人に訴えていることの意味を、しっかりと考えたいものです。

 

 

 

 

そうでなければ、子どもたちは、「おとなたちが気づくまで」似たような警鐘を別の問題行動を通して発信し続けなければならないのではないかとわたしは思っています。



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