心がすれ違う親と子
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心がすれ違う親と子

2016年03月25日(金)9:29 AM

自分の生きる道を模索しながらも見出すことが難しく、親に暴言や暴力を振るいながら心の苦しさを訴えていた良子さんという女性がいます。

 

 

 

「お母さん、どうしてわたしの心をわかってくれないの、この苦しい気持ちをわかってくれないの」と繰り返し訴えてきました。

 

 

 

 

そのお母さんが娘のどのように対応したらよいか困惑し、相談に見えてだいぶたってから、お母さんは次のように語られました。

 

 

 

 

「わたしは身体を動かすことはいくらでもできるのです。何をしろといわれれば、できるのです。

 

 

 

 

でも、あの子はわたしに心をわかれ、というのです。わたしはどうしたらいいんでしょうか。

 

 

 

 

わたしにはどうしたら、心をわかってあげられるのか、それがわからないのです」

 

 

 

 

このような訴えは、完全な自分だけの世界にひきこもったあと、親との対話をぽつぽつとはじめた子どもたちが多く語ります。

 

 

 

 

そしてそれに対して、このお母さんと同じような反応をする方も大勢おられます。

 

 

 

 

このお母さんは、戦後の混乱期以降、さまざまな苦労をしながら生きてきた方です。

 

 

 

 

次に生まれた子どもが慢性的な病気を持っていたり、婚家のお姑さんとの相克を体験したり・・・・とにかくあわただしく毎日を過ごし、必死に生きてきました。

 

 

 

 

そして、やっと子どもも成長し、家の中が一段楽した・・・・と思ったとき、それまで彼女を支え守り、助けてくれていた娘が、突然、「お母さんはわたしのことを見てくれていなかった。わたしは自分が何もない。苦しい、苦しい。助けて」と訴えだしたのでした。

 

 

 

 

おそらく、このお母さんの娘に対する心理的な配慮は、たしかに手薄だったのでしょう。

 

 

 

 

お母さんは日々の暮らしのなかで、身体を使い、具体的に何かをすることは十分にできるのです。

 

 

 

 

いえむしろ、それは熟達しています。しかしその一方の、「心をつかう」ということに関しては、その余裕はありませんでした。

 

 

 

 

「心をかけて手をかけず」という言葉があります。見た目には一見、何もしていないのだけれども、心をたっぷりとつかっているということです。

 

 

 

 

でも、わたしたちはそれができにくくなっているようです。今の子育ては逆の、「心をつかわず手をかけて」になってはいないでしょうか。

 

 

 

 

ひきこもりにないる子どもたちは、そのつかってもらえない「心」をたっぷりとつかってもらうために、あえてひきこもっている、そう思うことがしばしばあります。



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