ニートの2割が親に暴力をふるっている
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ニートの2割が親に暴力をふるっている

2016年03月23日(水)8:53 PM

家庭内暴力の実数を正確に把握することはできませんが、その数を推察するひとつの手がかりとなるデータがあります。

 

 

 

 

関東自立就労支援センターに相談に見えた親御さんの話をもとに、その内容に応じて若者の状態を分類してみたデータがあります。

 

 

 

 

どの相談も、基本的には子どものニートやひきこもり状態についてのものですが、それでもこれをみると、いかに家庭内暴力が多いかがわかります。

 

 

 

 

まず大雑把に分けると、相談にいらっしゃるご家族のうち、親子の対話があるのは全体の3割ほどです。

 

 

 

 

対話というのは、基本的には「会話のキャッチボールができる」ということですから、一方的に母親に愚痴をこぼしたり、怒鳴り散らしたりするようなものは含みません。

 

 

 

 

ただ、「三割の親子には対話がある」といっても、その大半は世間話程度のものです。

 

 

 

 

食事の内容やテレビ番組、今日の出来事といった、差しさわりのない話題については話すけれど、子どもの将来について真剣に話をしたり、子どもが親に本当の悩みを打ち明けたりするような家庭は、全体の一割程度しかありません。

 

 

 

 

ほとんどの家庭では、子どもの将来にまつわる「肝心な話」は、お互いに気にはなりつつも、避けているのが現状です。

 

 

 

 

それに対して、残りの七割の家庭では、ほとんど親子の対話がありません。

 

 

 

 

子どもが一方的に「うるさい!放っておいてくれ!」と叫んだり、愚痴をひたすら聞かされて「わかったな?」と迫られるようなかたちでの会話はあっても、本質的なコミュニケーションである「会話のキャッチボール」が親子の間に存在しない・・・・そんな家庭が、全体の七割を占めています。

 

 

 

 

そんな「親子の対話がない」家庭のうち、半分近くが「完全無視」の状態です。

 

 

 

 

「完全無視」状態になると、親子は一つ屋根の下で暮らしながらも、摂食はほとんどありません。

 

 

 

 

子どもは、夜中に親が寝てから食事を取りにきたり、自分の部屋から出ても親とすれ違うと逃げたりします(反対に、子どもを見ると逃げだす親もいます)。

 

 

 

 

何年も子どもと親がろくに顔を合わせていない家庭も珍しくありません。そんな家庭が、全体で見ると三割くらいあります。

 

 

 

 

そして親子の対話がない若者のうち、「完全無視」以外の残りの半分近くが、なんらかのかたちで暴力をふるっています(完全無視状態になると、親子で距離をとっているため、暴力をふるうことはないからです)。

 

 

 

 

二割は家の壁や物を壊したりするだけですが、一割はその暴力が親に向かいます。

 

 

 

 

関東自立就労支援センターのデータに基づくと、ニートやひきこもりで相談に来られるご家族のうち、一割の若者は、親に何らかの暴力を振るっています。

 

 

 

 

今は「完全無視」状態だけれど、「かつて暴力をふるっていたことはある」という若者まで含めると、暴力が親に向かう家庭は、全体の二割にのぼります。

 

 

 

 

もちろんこれは、あくまでも関東自立就労支援センターに来られたご家庭での割合です。

 

 

 

 

この数字を、全国のニートやひきこもりの若者に単純に当てはめるのは、少し飛躍があるかもしれません。

 

 

 

 

ただ、みなさんの想像以上に家庭内暴力が激増しているのは、間違いにない事実です。

 

 

 

 

そして、家庭内暴力で悩んでいるほとんどの親御さんが、誰にも打ち明けず、じっと暴力を耐え忍んでいるのも、紛れもない事実です。

 

 

 

 

現在、ニーとは、50万人とも100万人とも言われていますが、そこから推測すると、その二割、すなわち10~20万人の若者が、親に何らかの暴力をふるっている可能性は充分にあるとわたしは思っています。



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 学習 支援、生活訓練
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