「対話」が苦手なひきこもりと親
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「対話」が苦手なひきこもりと親

2016年03月22日(火)9:23 AM

語られる言葉と付帯している非言語的なメッセージを含めて、まるごとで対話というものは行われています。

 

 

 

 

「対話する関係」とは、お互いに察したり語り合いながら、いろいろなことをわかちあいつつ、ズレることも体験し、傷ついたり傷つけられたりしながらそれを修復していくことによって、お互いに深く理解し育ちあう、相互的な関係をさしています。

 

 

 

 

言葉になっていないメッセージを読み取るのに、「察する心」が用いられます。そして実際のやりとりによって、自分でもあいまいでよくわからない部分、すっきりとうまく言えない部分が意識化され、自覚されていくのです。

 

 

 

 

ひきこもりやニートを抱えている家庭に、親と子の「対話する関係」が成り立っていないと感じることがよくあります。

 

 

 

 

このような意識化は、体験を積み重ねることによってしか発達しえないものです。

 

 

 

 

しかしどうも、わたしたち大人は、日常の忙しさにまぎれてしまいいつのころからかこのような「察する心」をつかうことを手抜きし、安易に言葉で得た答えで、相手を理解しようとするようになってしまっているように思います。

 

 

 

 

「早く言え」「要点だけをかいつまんで、簡潔に言ってくれ」と夫に言われ、「そういわれると、うまくしゃべれないのです」と嘆く妻がいます。

 

 

 

 

しばしば聞かれるこの関係でも、同じことが起こっています。うまく簡潔にしゃべることができるということは、すでに問題が見えてきて半ば解決しているのです。

 

 

 

 

よくわからないからしゃべりたい、しゃべるなかで一緒に考えてほしい、というのが妻の側のメッセージです。

 

 

 

 

ところが、忙しい夫は、それを手抜きしています。対話する関係の貧しさは、親と子の間に限らず、夫婦の間にも起こっているように思います。

 

 

 

 

まだ子どもが幼く、十分に言葉を使えない時期には、子どもの行動の意味を読んで対応してきたおとなたちも、子どもが児童期以降になり、言葉でのコミュニケーションができるようになると、「もう大丈夫」とばかり、表出されている言葉だけを頼りにコミュニケーションをしている気になってしまいます。

 

 

 

 

「察する心をつかう」というのは、目には見えないけれども、とてもエネルギーのいる作業です。

 

 

 

 

言葉だけを捉え、わかった気になるほうがずっと楽なのです。



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