ひきこもった理由がわからない
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ひきこもった理由がわからない

2016年03月04日(金)9:35 AM

子どもたちが家庭のなかにひきこもり、友だちや先生など、人との関わりを避けて家族の者としか関わらないようになる、あるいは自分の部屋にこもって、親やきょうだいなどとも距離をとり、関わらないようにする。

 

 

 

 

そして家族とも一緒に食事をしなくなったり、居間にも出てこない、トイレに行くのにさえ顔を合わせないようにする・・・・このような状態になったとき、その子どもは「ひきこもり」になったと考えられます。

 

 

 

 

つまり、この言葉は病理ではなく、状態像を表しているのです。外からみて、その子どもが悩んだり、葛藤を抱えていることが明らかにわかるひきこもりもあるいっぽう、家庭にいればごく自然にふるまう、いわば葛藤の見えない、あるいはみえにくいひきこもりもあります。

 

 

 

 

しかし、後者のような場合でも、親や家族以外の誰か、第三者と関わらなければならない状況下におかれると、心が揺れて不安定になる、つまり他者と関わる場面になると緊張したり不安になったり、あるいは葛藤が生じる、ということが多く見られます。

 

 

 

 

もちろんそのひきこもりが、誰か友だちにいじめられたとか、先生と相性が合わない、あるいはその学校がいやだ、というようなかなり明確な理由がある場合は、その当面の問題が解決することによって、たとえば、いじめていた相手がいなくなる、あるいは和解する、あるいは転校するというような方策によって、比較的早期に抜け出せることもあります。

 

 

 

 

しかし、彼らの多くが語る「なぜ自分がひきこもりになったのか、よくわからない」というような場合、問題の根はより深くにある可能性があります。

 

 

 

 

ひきこもりという現象を呈する場合には、大きく分けて、精神病性のひきこもりと非精神病性のひきこもりがあります。

 

 

 

 

大雑把に言うと、前者は精神科医療の治療的対応が不可欠である精神病性のものです。

 

 

 

 

一方、とくに精神医学的な問題はないか、あってもメインではないひきこもりの人々が後者に属します。

 

 

 

 

現在、「ひきこもり」という言葉が用いられるときは、狭い意味での精神病を背景としたものは除かれています。

 

 

 

 

現代はカウンセリングがはやっており、きちんとした医学的診断(判断)がなされないままに、精神病性のひきこもりが非精神病性のひきこもりと同じように扱われ、中途半端にカウンセリングが行われていることがあると聞きます。

 

 

 

 

その判断のために、あるいは子どもの状態の変化を正しく理解するためにも、時宜に応じてカウンセラーが精神科医と連携をとり、協力しながら対応していくことが望ましいと考えます。

 

 

 

 

さて、「ひきこもり」は、自分の部屋からまったく出ず、家族との関わりも絶っている状態から、家族の中では自由にふるまえるのだけれども、家からは出られない、という場合もあり、さらにはある限られた集団や場にはいけるのだけれども、その他のところには行くことができない限局的なひきこもり等々、その様相はさまざまです。

 

 

 

 

このように状態像も病態水準も多様である「ひきこもり」への対応の難しさは、本人が来ないままに親との心理面接を先行させなければならない場合が圧倒的に多い、という点でしょう。

 

 

 

 

それゆえにわたしたち援助専門家は、直接本人に会って事実を把握する力量のほかに、「推理し、推量する」能力がかなり求められることになります。



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