ひきこもりときょうだいの関係
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ひきこもりときょうだいの関係

2016年03月03日(木)4:06 PM

ある子どもがひきこもりにはいると、そのことが他のきょうだいにどのような影響を及ぼすのか、ということについては、まだ、それほど多くは語られていないように思います。

 

 

 

 

その理由は何と言っても、ひきこもりそれ自体への理解がまだはじまったばかりであり、その他のきょうだいとの関係については、まだ検討以前の段階にあるからということなのではないでしょうか。

 

 

 

 

わたし自身もきょうだいへの影響について、はっきりとした何かをつかんでいるわけではありません。

 

 

 

 

しかしその一方で、何も影響を及ぼさないということはありえないだろうと考えています。

 

 

 

 

きょうだいは、同じような親子関係という環境のなかで育っています。お互いの素質がちょっと違うだけです。

 

 

 

 

だからたまたまある子どもが、最初に家族の影の問題を引き受けて不登校やひきこもり、あるいは別の神経症的な症状を呈していたとしても、次々に他のきょうだいが同じようなことになる場合もあります。

 

 

 

 

あるいは何とか踏みとどまって問題を起こさないですむ場合もあります。きょうだいというのは光と影です。

 

 

 

 

それはこの世でもっとも密な関係であり、相補的な存在です。片方が光を生きれば、他方は影を生きることになります。

 

 

 

 

だからなのでしょうか、わたしはきょうだいの関係そのものが、ある若者のひきこもりを救うということは難しいのではないかと思っています。

 

 

 

 

誰かがひきこもった場合、残されたきょういだいは自分も同じようになることをおそれ、「自分はああはなるものか」「なんとかうまく逃げなくちゃ」

 

 

 

 

と必死に別の道を探すかもしれません。しかし同時に、そう考えて逃げる自分に負い目を感じ、成功すればしたでほっと安心し、そして彼(彼女)を置き去りにしたということに罪責的な気持ちももつかもしれません。

 

 

 

 

自分もまた、彼(彼女)と同じようになってしまうのではないかという恐れ、いや、そうはなるものかという自分への誓い、さらには、せめて自分だけでもそうならずに親を安心させてあげなくては、という思い、・・・・等々、いずれにしても心は複雑です。

 

 

 

 

しばしば親は問題を起こした子どものほうばかり心配し、問題を起こしていない子どもへの心配りをおろそかにしがちです。

 

 

 

 

でも、もしも他のきょうだいが社会にうまく適応していたり、成功を収めているとしたら、「その子は絶対に大丈夫」で「心配ない」のではありません。

 

 

 

 

その子もまた「明日はわが身」の恐れを抱きながら、紙一重で乗り越えているだけなのです。

 

 

 

 

ひきこもりをしたほうも傷ついていますが、残されたきょうだいの心も同じくらいかぞれ以上に傷ついているのです。

 

 

 

 

表面的にはどのように見えたとしても、きょうだいとはそういうものなのです。



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