関東自立就労支援センターのカウンセリング
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関東自立就労支援センターのカウンセリング

2016年01月14日(木)11:41 AM

子どもの不登校やひきこもりの原因の多くは家庭にあるということは、よくいわれることですが、多くの親御さんの場合、その問題点をきちんと見つけられずにいます。

 

 

 

 

そして途方にくれて相談にいらっしゃるわけです。そこで、わたしたち関東自立就労支援センターは、問題を解決するために、カウンセリングをおこない、問題を抱えた家庭の内情を詳しく把握することにつとめます。

 

 

 

 

そのカウンセリングの中から見えてくる典型的な5つのポイントを挙げておきましょう。

 

 

 

 

人の話を聞けない親

 

 

 

 

親御さんたちに実際にお会いしてみると、どの方も普通の人に見えます。一見するだけでは、とても子どものことで問題を抱えているようには見えないのです。

 

 

 

 

しかし、いざ話を始めると、こちらが大事な話をしているにもかかわらず、それを聞かずにわたしたちの話をさえぎり、自分の意見ばかりを話し始めるという親御さんが多く、驚かされることも少なくありません。

 

 

 

 

問題を解決していくには親御さんにわたしのはなしをじっくり聞いてもらわなくてはなりません。

 

 

 

 

そこで、「いいですか、最初にわたしがお話します。お母さんの話は後でよく聞きますから、まずはわたしの話をしっかり聞いていてくださいね」と母親に伝え、話を聞いてもらうようにお願いすることになります。

 

 

 

 

このような形でカウンセリングを始めても、ついつい自分のいいたいことだけをしゃべりつづけてしまう親御さんは多く、再び、「では今度はわたしのほうから思っていることを話しますので、しっかり聞いていてくださいね」と言い添えて会話を進めていかなくてはなりません。

 

 

 

 

なにやら形式ばった印象を与えるかもしれませんが、そうしなければ会話が成り立たない場合がよくあるのです。

 

 

 

 

もちろん、カウンセリングを受ける親御さんが全員このような状態ではありません。

 

 

 

不登校やひきこもりの子どもを救い出すために一番重要なことは、子どもの話を親がしっかりと聞いてあげるということです。

 

 

 

 

しかし、わたしの話をじっくり最後まで聞くことができない親御さんたちは、おそらく子どもの話をしっかりと聞いてあげることができていないのだろうということは容易に想像できます。

 

 

 

 

それでは子どもが親に何かを真剣に伝えたいと考えたとしても、十分伝えることがdけいているはずがありません。

 

 

 

 

ですから、まずはそこから直していってもらわなくてはと考えるのです。

 

 

 

 

どうして話を聞けないのか

 

 

 

 

ほとんどの親は、子どもの話を聞いてあげることが非常に大切だということを頭ではわかっていると思います。

 

 

 

 

では、なぜそれができないのでしょうか。理由はいろいろと考えられますが、1つに親本人がそういう子育てをされてこなかったという経緯があるのではないかと思います。

 

 

 

 

一方で、子どもと話をすることをめんどくさがって、「仕事が忙しい」「家事が忙しい」などの言い訳を常に口にし、子どもとの会話からいつも逃げてしまう親御さんもたくさんいます。

 

 

 

 

確かに忙しいときもあるでしょう。しかし、子どもと話す必要があるなと感じた場合には、面倒だとは思わずにしっかりと対話を持つようにしてください。

 

 

 

 

興味深い話ですが、普段、子どもの話を聞けない親に限って、子どもたちにさまざまな言いつけをしてしまう傾向があるようです。

 

 

 

 

たとえば、「勉強しなさい」「あの遊びは危ないからしてはいけません」といったようなことです。

 

 

 

 

子どものはなしはしっかり聞かないくせに、親からは頭ごなしに一方的な言いつけをしているのです。

 

 

 

 

子どもが小さいころは、黙ってそれらの言いつけにしたがっているかもしれません。

 

 

 

 

しかし、大きくなるにつれて子どもは親の言うことをあまり聞かなくなり、そのうちに反論をするようになります。

 

 

 

 

すると、それまで言いつけるばかりだった親は、子どもと対話をすることに慣れていませんから、子どもの言葉1つひとつに対し、感情的に反論してしまい、果ては怒鳴りあいの口論にまで発展させていってしまうケースがあります。

 

 

 

 

子どもからの反論は、親からの一方通行のコミュニケーションから抜け出したいというサインです。

 

 

 

 

不登校やひきこもりの子どもの多くが、他人とコミュニケーションをとることが苦手であるということを考えれば、子どもにコミュニケーション能力をつけさせることが、子どもを不登校やひきこもりにさせないために防御策の1つともいえるのです。

 

 

 

 

ですから、子どもが多少おかしなことを言っていてもまずはそれを最後まで聞き、その後に親が落ち着いて答えてあげるという形の会話をたくさん持つようにしてください。

 

 

 

 

そうすることによって、子どもは人とのコミュニケーションの方法を学んでいくことができるのです。

 

 

 

 

家族の絵の中に親が出てこない

 

 

 

 

そして、親御さんとの面談がひと段落すると、次のステップでは子どもと面談し、話を聞いていくことになります。

 

 

 

 

親と子どもの両方から話を聞き、その一家の家庭状況をさらに具体的に把握するように努めていくわけです。

 

 

 

 

子どもがいきなり「カウンセリング」という言葉を聞くと驚いてしまうこともあるので、まずは、世間話でもしながらその子どもとある程度の信頼関係を作って、同時にいくつかの方法を取り入れながら、家庭環境を探っていきます。

 

 

 

 

それらの方法の中に、「風景構成法」や「家族描写法」といった手法があります。

 

 

 

 

心理テストの一種で、子どもに風景や家族の様子を描いてもらい、描かれた絵を分析しながら子どもがどういう精神状態にあるのかを探っていくものです。

 

 

 

 

子どもは無意識のうちに自分の心の内側にあるものを絵に投影していきます。それを分析することによって、子どもと家庭の関係についてかなりの部分をうかがい知ることができるのです。

 

 

 

 

たとえば、家庭のことでいろいろな不満を持っている子どもは、家族があまり出てこない絵を描いたり、もしくは自分中心の絵を描いたりする傾向があります。

 

 

 

 

また、ひとりで遊んでいる絵や友達と家の中で遊んでいる絵などを描く傾向も見られます。

 

 

 

 

一方、子どもの描く絵に家族が出てくることもあるのですが、そうした絵の中には、父親や母親の顔に目や鼻がついていなかったり、兄弟姉妹が一切かかれていなかったりすることも頻繁に見受けられます。

 

 

 

 

これらの絵の特徴が示すのは、不完全な姿に描かれている人物や一切描かれていない人物に不満や幻滅感を持っているということなのです。

 

 

 

 

「バウムテスト」というテストを行いながら、子どもの心理状態を探っていくこともあります。

 

 

 

 

このテストでは、まず実のなる木を子どもたちに想像してもらって描いてもらいます。

 

 

 

 

木を描くといっても、非常に細かく、何の木かわからないような絵を描く子どもがいれば、木の全体の大きさが画用紙には収まりきらないような木を描くような子どももいます。

 

 

 

 

それから、枝も何もない木の絵を描いたりする子どもも出てきます。ではいったい、それぞれの絵に描かれる特徴は、どんな意味を持つのでしょうか?

 

 

 

 

たとえば、人との付き合い方がうまくできない子どもは、枝をうまく描けないという傾向があります。

 

 

 

 

通常の木であれば、枝があるものです。その枝を描けないということは、自分が思っていることをうまく表現することができないということを示しています。

 

 

 

 

そして、こういう絵を描く子どもは、コミュニケーション能力が不足している場合が多く、人間関係をうまく築くことができない可能性が高いと分析することができます。

 

 

 

 

また、不登校の子どもが描く絵は、中央に木が描かれるのではなく、左上に小さく描かれることが多くなります。

 

 

 

 

これは、学校という場からはじきだされてしまい、家の中でしか生活できなくなっている自分の身の上を表しているといえます。

 

 

 

 

相手の話を聞くだけでなく、こちらの話もする

 

 

 

 

このようにいくつかの心理テストを行っていき、その結果を分析しながらカウンセリングを進めていくのですが、さらに子どもの本心を引き出すためにも、わたしが自分のことについて話をしていくこともあります。

 

 

 

 

やはり人間同士ですから、一方的に自分の話だけを聞かれると子どもも嫌がります。

 

 

 

 

そこで、こちらも自分の過去の思い出話などをしながら、子どもとのコミュニケーションを図っていくのです。

 

 

 

 

わたしが高校生だったころのことですが、当時のわたしはかなり神経質なところがありました。

 

 

 

 

ただ単に几帳面というのではなく、神経症的な面が強く、手を洗ってもまだばい菌がついているんじゃないかと気になり、何十回も洗いなおすということを繰り返したりもしていました。

 

 

 

 

一応気が済んだところで、ぬれた手をハンカチで拭くのですが、今度はハンカチが汚いんじゃないかと思ってまた手を洗いなおしたりといった状態が続きました。

 

 

 

 

そのうちに今度は、通学途中の道端に落ちているごみが気になりだすようになり、それらを1つ1つ拾いながら家に帰らないと落ち着かなくて夜も眠れなくなってしまったのです。

 

 

 

 

けっして地面できるような話ではありませんが、こういった体験を子どもにしていくと、子どものほうも共感を覚えるようになって「先生もきちんと自分のことを話してくれているのだから、自分もいろいろ話そうかな」という気持ちになっていくのです。

 

 

 

 

一見、心を閉ざしてしまったかに見える子どもでも、心の奥底では、親の話を聞いてみたい、自分の話をしてみたいという気持ちを必ず持っているものです。

 

 

 

 

親御さんたちは、子どものこの思いに気づいてあげなくてはいけないのです。

 

 

 

 

自分の子どもが何かを話そうとしているのに真剣に聞こうとしなかったり、親の話も聞いてみたいと子どもが思い、親に話しかけているにもかかわらず、「今、忙しいから」などと言って、しっかりと相手をしてあげないとなれば、子どもは親と会話する気力をなくし、徐々に不満や幻滅感を覚えるようになっていってしまいます。

 

 

 

 

昔のように、祖父母が同居していて、兄弟姉妹もたくさんいるような家庭なら、他に話し相手を見つけることもできるでしょう。

 

 

 

 

しかし、現在のような核家族では、親と子どものコミュニケーションがとても大切なものになっているということを認識するようにしてください。

 

 

 

 

問題は一朝一夕には解決しない

 

 

 

 

子どもとのカウンセリングのなかで、心理テストをしたり、話を聞いたりした結果、子どもが抱えている問題の原因が徐々にわかってきます。

 

 

 

 

すると今度は、再び親御さんに対してカウンセリングをおこなっていくことになります。

 

 

 

 

そこでは、子どもが現在置かれている状態を説明し、問題を解決するためには親自身も変わっていく必要があるという話しをしていきます。

 

 

 

 

たしかに、親御さんはその場ではよく理解してくれます。しかし、そう簡単に物事が進むわけではなく、1週間ほどたつと、親御さんたちのなかには以前と同じようにわたしの話をさえぎったり、自分の言いたいことだけを主張したりする人たちがいます。

 

 

 

 

子どもにしろ親にしろ、人はカウンセリングを受けたからといってすぐに変われるものでもありません。

 

 

 

 

すべてがすぎに変化し、解決へ向かって順調に滑り出すわけではないのです。ですから、今の状況を改善するにあたっては、あきらめずに根気よく問題に取り組んでいく必要があります。

 

 

 

 

1つだけ確かなことは、根気を持って適切に対処していけば必ず問題は改善していくということです。

 

 

 

 

親御さんたちはこのことを常に忘れないでいてほしいと思います。



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