親の過干渉が子どもをひきこもり・不登校にさせる
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親の過干渉が子どもをひきこもり・不登校にさせる

2016年01月13日(水)12:27 AM

「もう7時だよ、早く起きないと学校に遅れるよ。」「今日は寒いから、ジャンパー着ていきなさいよ。」「雨が降りそうだから、傘を持っていきなさい。」「忘れ物はない?」「帰ってきたら、手を洗ってうがいをしなさい。」「ごはん冷めるから、早く食べなさい。」「宿題はやったの?」「早くお風呂に入りなさいよ。」「いつまでテレビを見ているの。」「早く寝なさい。」

 

 

 

 

自分の子どもにたいして、このような言葉を常に投げかけていませんか?心あたりがあるなら、もう一度、これらの言葉を読み返してみてください。

 

 

 

 

何か気づいた点はないでしょうか?もし、これらの言葉を子どもに投げかけているとしたら、あなたの家庭では、子どもが朝起きる前から夜寝るまで、常に子どものすることに干渉しているということになるのです。

 

 

 

 

これまでわたしは関東自立就労支援センターで、数多くの面談をしてきました。

 

 

 

 

それらのケースを分析していくと、子どもが不登校やひきこもり、ニートへ陥ってしまう大きな原因の一つに、親の過干渉(先回り)があるということが浮かびあがってきます。

 

 

 

 

たとえば、お客さんが来たときに、「こんにちは言ったの?」ととっさに聞いてしまったり、親戚からお小遣いをもらったときには、子どもが自発的にお礼を言う前に、「ありがとうは?」と強制的に言わせてしまったりします。

 

 

 

 

子どもが「魚は食べたくない」といえば、すぐさま「じゃあカレーにしてあげるね」と応え、食事のメニューまで変えてしまう家庭もあります。さらに子どもが「まぶしい」といえば、カーテンを閉め、「あれ取って」と言うだけで、「はい、これね」と親が気づいてしまいます。

 

 

 

 

つまり、本来なら子どもが自分で考えて行動しなくてはならないことでも、親が先回りをし、手出しや口出しをしてしまっているのです。

 

 

 

 

子どもに必要なものはすべて親が用意し、子どもはただただ親の言うことを聞いているだけ・・・・、もしくは、子どもがわがままを言ってごねれば、親は子どもの言いなりになってしまい、子どもの都合のううように立ち回るといった状態になっていくのです。

 

 

 

 

このような家庭では、子どもは王子様か王女様のような扱われ方で育てられていきます。では、幼少期からこのような育てられ方をされてきた子どもは、どのように成長していくことになるのでしょうか。

 

 

 

 

親の過干渉で育てられた子どもの多くが、精神的に幼く、自分で物事を考えることができない人間に育っていくことになります。親の育て方のせいで、自立心を育んでいくことができずに、人にすぐ頼ったり、何か不都合なことを人のせいにしたりする傾向が目立つようになっていくのです。

 

 

 

 

また、神経質なくらいきれい好きか、その逆になってしまうパターンも多く見受けられます。そして、家の外では、周りの顔色ばかりを気にして自分を出せない子どもになっていってしまうことが多いのです。これらのほかにも、さらに次のような特徴が多く見受けられます。

 

 

 

 

〇わがまま

 

 

 

 

〇頑固

 

 

 

 

〇気を使いすぎる

 

 

 

 

〇几帳面

 

 

 

 

〇馬鹿まじめ

 

 

 

 

〇融通性の欠落

 

 

 

 

〇完璧主義

 

 

 

 

〇考え方が極端

 

 

 

 

〇不安を抱きやすい

 

 

 

 

〇プライドが高い

 

 

 

 

〇自分を好きになれない

 

 

 

 

〇自己に対する自信の欠落

 

 

 

 

〇否定的な言葉に敏感

 

 

 

 

〇傷つきやすい

 

 

 

 

〇疑い深い

 

 

 

 

〇自分に対する好意的な言葉を素直に受け入れられない

 

 

 

 

これらの項目をじっくり見てみると、相反するかのような特徴が記されていることがおわかりになるでしょう。

 

 

 

 

たとえば、「頑固」であるのと「気を使いすぎる」といった点です。それから、「プライドが高い」のに「自分を好きになれない」ところがあり、「否定的な言葉に敏感」で「傷つきやすい」といった点がそうです。

 

 

 

 

また、「頑固」だというのだから、では「わが道を行く」のかというと、そうではなく周囲に「気を使いすぎる」という点があったり、、「プライドが高い」のだから、「自分に自信がある」のかと思えば、「自分を好きになれ」なくて、「傷つきやすい」という点があったりもします。

 

 

 

 

一見すると、こういった特徴は矛盾しているように映るかもしれません。しかしこれらは、家の中にいるときの子どもの様子と家の外にいるときの子どもの様子を表していると考えれば理解しやすくなるのではないでしょうか。

 

 

 

 

つまり、親が手取り足とり世話をしてくれる家の中では、「わがまま」が出て「頑固」になります。また、甘やかされて育っているせいで、自尊心が強くなり、「プライドが高い」ように見えるのです。

 

 

 

 

しかし、いったん家の外に出れば、先回りしてくれる親がいません。そのため、自分では何もすることができなくなり、周りに「気を使いすぎる」ようになります。

 

 

 

 

さらに、物事を思い通りにできない自分を好きになることもできずに「自信の欠落」に陥り、周囲の否定的な言動に対して敏感で傷つきやすい性格になっていくというわけです。このような特徴が当てはまる子どもたちでも、小学校のころまでは友達とよく遊んだりしている場合があります。

 

 

 

 

ところが実際は、友達が多いのではなく、誘いを断ると、その人からどう思われるかが気になって、遊びたくなくても断れないというケースがほとんどです。

 

 

 

 

さらに中学生くらいになると、わがままで融通性がなく、頑固であるという面が家の外でも表に出てくるようになり、クラスメートから「あいつ、わがままだよな」とか「あいつ、むかつくよな」などといわれ始め、徐々に友達が離れていってしまいます。すると最終的にお昼を一緒に食べる相手もいなくなり、自分だけ黒板のほうに机を向け、ひとりで昼食を食べるようになるのです。

 

 

 

 

そういった事実は、誰にとってもうれしいことではありませんし、本人も自覚しています。そこで、仲間はずれにされていることを周囲にさらけ出さないようにするために、教室ではいつも本を読んでいるふりをしたり、昼休みには、校舎内を歩き回ったりして時間をつぶすといった行動に必死になる子どもたちもいます。

 

 

 

 

しかし、いつもひとりきりで廊下をふらついていれば、どうしても奇異にみられてしまいます。そうなってくると今度は、周りから「キモイ」と言われたり、避けられたりするような最悪の事態にはまっていきます。

 

 

 

 

ここまで周囲の状況が悪化してきてしまうと、その子どもの精神状態はぐらぐらと不安定な状態になり、もう学校に来ている意味がわからなくなってきていることでしょう。

 

 

 

 

子どもが受けている精神的なストレスは、相当なものなはずです。そんな状態のなかで、ちょっとしたきっかけに出会ったとき、たとえば授業中に簡単な質問をされ、応えられなくて恥をかいたり、些細なことでクラスメートからからかわれたり、あるいは信頼していた先生から裏切られたと感じるような出来事が起こるなど、こうしたことをきっかけとして、その子どもの精神状態は完全にずたずたになり、さらに考え方が極端なことも重なって、ついには学校に行けるような状態ではなくなってしまうのです。

 

 

 



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