引きこもり・ニート・スネップ・不登校・フリーターと親の「過保護」「完全主義」「拒否」
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引きこもり・ニート・スネップ・不登校・フリーターと親の「過保護」「完全主義」「拒否」

2015年12月10日(木)10:19 PM

自閉症を最初に報告した児童精神科医のレオ・カナーは、親の養育態度が子どもの成長にどんな影響を及ぼすかを考察し、子どもに悪影響を与える親の態度として、「過保護」「完全主義」「拒否」の3つをあげています。

 

 

 

 

人間は動物の中でも、もっとも未熟な状態で生まれ、1年間かけてようやく歩けるようになります。

 

 

 

 

ですから、親は子どもに手をかけて育てなければなりませんが、手をかけすぎると「過保護」になります。

 

 

 

 

親が子どもに対して過保護になるときは、その背景に自分の欲求不満を代償したいという願望が隠れていることがよくあります。

 

 

 

 

本当はこうしたかったけれど、家が貧しくてできなかった。だから、この子にはそんな思いはさせたくないという場合があります。

 

 

 

 

病気を持って生まれてきたから、手をかけてやらなくてはならないという場合もあります。

 

 

 

 

また、高齢になってできた子なので、かわいくてしかたがないという場合も過保護になりがちです。

 

 

 

 

過保護な親に育てられた子どもは、当然、親に甘えた状態になります。幼稚園や保育園に入って親離れしなければならないとき、おお泣きしたり、パニック状態になります。

 

 

 

 

そういう子には、親と離れなくてはならないときもあることを体験させなくてはなりませんが、そのまま放置していますと、思春期のころ、不安神経症になることがあります。

 

 

 

 

小児科の医師に聞いた話ですが、いまは小学校の入学前健康診断で、多くの親が子どもの着替えを手伝うそうです。

 

 

 

 

もう五、六歳ですから、とうぜん着替えくらいは自分でできるはずです。ところが、子どもの服を脱がせ、着せ、げたばこでは目の前に靴をそろえてやるのは、その小児科の医師も言うとおり、わたしにも、過保護の範疇に入るような気がします。

 

 

 

 

また、「完全主義」の親も問題です。いわゆる極度の教育ママがこれに当たります。人間はみなそうですが、強敵にであった場合、無条件降伏するか、敵前逃亡するか、徹底抗戦するかしかありません。

 

 

 

 

無条件降伏とは、親の言うとおりになるということです。しかし、子どもの能力からすれば、どんなにがんばっても親の要求水準には応えられません。

 

 

 

 

すると、非常に不安な状態になり、自分のやっていることを、ひとつひとつ確認してもらわないと前に進めなくなるという状態になるのです。

 

 

 

 

たとえばかぜをひいて医者に行くとします。医者にどこがどう痛いか苦しいかと質問されても、いちいち親の顔を見てなにもいいません。

 

 

 

 

親が代わりに答えます。自分の言葉で答えるのが不安なのでしょう。学校に行くとき自分で仕度ができません。

 

 

 

 

時間割のとおりに教科書をそろえたかをみてもらうだけでなく、着ていく服、靴、家を出る時間、何を食べるか、いつ風呂に入るか、いつ寝るか、すべて親の顔色をうかがいます。

 

 

 

 

やがて親にくっついたまま、家をでられなくなる子もいます。敵前逃亡とは、その場からいなくなることです。

 

 

 

 

家出という方法がありますが、家出には大きなエネルギーが必要です。そこで、家の中にいても心理的に家出する方法を見つけます。

 

 

 

 

空想にふけったり、ひきこもりになったりするのが典型的な例です。もうひとつの反応である徹底抗戦は、ある意味、いちばん健康的な状態です。

 

 

 

 

「うるせえ」「かんけーねー」などと言葉での反抗から、壁を蹴飛ばしたりガラス窓を壊したり、やがて親に手をあげるようになっていきます。

 

 

 

 

ただ、うるさい親に立ち向かって暴れると、非行少年というレッテルを貼られ、社会的な更正教育の対象になったり、親から見捨てられるなどのリスクがあります。

 

 

 

 

カナーは、完全主義的な母親の育てられた2人の子どもの例を紹介しています。男の子は、いわゆる不良で、ハイスクールを卒したときに、母親はいくらかの金を渡してその子を勘当しました。

 

 

 

 

女の子は母親の言うことを聞くいい子だったので、ずっと家にいました。その子どもたちが20年後どうなったかというと、男の子は小さな会社を経営していて、結婚して幸せな生活を送っていました。

 

 

 

 

一方、母親にとってとてもいい子だった女の子は、強迫神経症という病名がついて、州立精神病院に長期にわたって入院していたといいます。

 

 

 

 

強迫神経症とは、不合理だと知っていても、その行動や考えをやめられなくなり、その不合理さに悩み苦しむ病気です。

 

 

 

 

1日に何度も手を洗わずにいられないような症状も、そのひとつです。ある年代で、「いい子」「悪い子」といっても、それは親の都合で言っているにすぎません。

 

 

 

 

親がいい子だと思っている子は、思春期を過ぎて問題になることが多いような気がします。

 

 

 

 

幼いうちからいい、悪いと決めず、それを言いたくなる親自身の気持ちや子どもの本質をしっかり見てほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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