思春期とユーモア
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思春期とユーモア

2015年12月07日(月)3:34 AM

関東自立就労支援センターには、思春期に関する相談も多く寄せられます。子どもの気質でしょうか、それともそれまでの育て方でしょうか。

 

 

 

 

思春期がたいへん難しい人と、そうでもない人がいます。「何でうちの子、こんなにたいへんなの?」と思ったら、それが一生は続かないことを思い出してください。

 

 

 

 

長く続けないためにも、そのつど真剣な対応をこころがけることが大切です。そして、親自身が無駄に消耗しないために、また不用意に子どもを追い詰めないためにも、客観的になることを忘れないことです。

 

 

 

 

客観的であるとは、その出来事や対象者と距離を置いて眺める状態です。ところが、人はよくこんなふうに言います。

 

 

 

 

「客観的になれさえすれば、問題はないのだけれど」頭ではわかるけれど、その瞬間に客観的になるのは難しいということです。

 

 

 

 

自分の感情のコントロールは、子どもを育てる人たちにとって、ひとつの大きな課題です。

 

 

 

 

感情のコントロールができるようになるには、訓練が必要です。わたしも自己訓練のおかげで、腹を立てずに事にあたれるようになりました。

 

 

 

 

まず第一ステップは、たとえば「ムッ」ときた瞬間に、自分が腹をたてそうになっていることに気づくことです。

 

 

 

 

気づきがないと、手のうちようがありません。感情に気づくためには普段から、そのとき感情と体が感じていることを確認することです。

 

 

 

 

次にユーモアです。そんなにカッカするほどでもないことで、腹をたててはいませんか?

 

 

 

 

少し余裕を持って、ユーモアで乗り切る練習をしてみてください。娘がソファーで長々と寝そべっています。

 

 

 

 

わたしは、「この忙しいときに手伝おうともせず、寝そべっているとは何事」とムッときます。

 

 

 

 

でもそんなことを口にしたら、せっかく帰ってきてくれた娘に申し訳ないし、一緒にご飯を食べて楽しもうとしているときが台無しになります。

 

 

 

 

そこでぐっとこらえて「手伝ってくれる?」と言っても、声に怒りが現れます。こんなときに使う手が、感情とはまったく違うことを言葉にすることです。

 

 

 

 

「新聞によりますと、横浜市青葉区のA邸において、美しい乙女があられもない格好でソファーに寝転んでいるようです」

 

 

 

 

すると娘は「あはは・・・・」と笑い、「何してほしいの?」と返してきます。そのころにはわたしの怒りも解けて、普通に会話ができるのです。

 

 

 

 

娘が幼いときからよく使った手なので、娘もわたしに対してよく使います。そんなことぐらいでと思うようなことに腹をたてて、「もう!ちょっとやめなさいよ。だめだって言ったでしょう?」と言葉を荒げると、「ご近所の皆さーん。うちのお母さんはただいま幼児虐待中でーす」

 

 

 

 

「誰が幼児?」と、話は笑いのなかで次へと進んでいきます。親父ギャグやだじゃれも役に立ちます。

 

 

 

 

ある家のお父さんは、話が深刻になってくると必ず、「よし、まずは飯にしよう」と言うそうです。

 

 

 

 

家族が「お父さん、ご飯なんか食べている場合じゃないでしょう」と言うと、「だから食べるんだ」と返すそうです。

 

 

 

 

わたしは思わず、「ご飯のあとだったらどうするの?」と聞いてしまいました。そのときはお茶だそうです。

 

 

 

 

必ずお菓子を添えて。食べたり飲んだりして冷静さを取り戻してから、話し合おうとする作戦のようです。

 

 

 

 

ユーモアなどと言っている場合ではないときも、たくさんあります。だからこそ、小さい問題には客観的になる努力をし、ユーモアや面白みで乗り切るようにすると、深刻な事態になることがあっても、心の余裕を残しておけるのではないでしょうか。

 

 

 

 

「思春期は一生は続かない」というのは、今の状態に埋没せずに、ちょっと長い目で見て、今このときをほんの一時と見る見かたです。

 

 

 

 

ほんの一時だから、逃げずに子どもと向き合えるのだと思います。

 

 

 



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