子どもと限界
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子どもと限界

2015年12月07日(月)2:39 AM

子どもたちの犯罪やひきこもり、不登校等の問題が、年々低年齢化しています。人を傷つけてしまう子ども、人を殺してしまう子ども、自分の命を絶ってしまう子ども、、現実から逃避して薬漬けになってしまう子ども、ひきこもり状態から抜け出せない子ども、家に落ち着けない子ども、不登校になる子ども・・・。

 

 

 

 

彼らは限界を設定されないまま、それらの世界へと足を踏み込んでしまいます。自分の行動の影響が、何を引き起こすのか想像できないのです。

 

 

 

 

自分の行動の結果を引き受けたことがない子どもは、これをやったらどうなるかが想像できません。

 

 

 

 

相手に何が起こるのか、母親はそう感じるのか、父親はどう思うかが想像できません。

 

 

 

 

自分の身がどうなるかを考えることができないのです。あるお母さんの嘆きです。彼女と夫は、高校生になる娘をそれは愛して育てました。

 

 

 

 

非常に大切に育てました。子どもの人格を尊重し、子どもの嫌がることをさせたことはありません。

 

 

 

 

嫌いなものを食べさせることもしませんでした。娘の欲求をつねに満たし、意見を尊重し、自由にやりたいようにやらせていました。

 

 

 

 

それが個性を育てることがと信じていたのです。ところが娘は、高校生としては不適切なものを求め、それをかなえてくれない親に腹を立てるようになりました。

 

 

 

 

そんな親とは一緒にいたくないと、家を離れて友人の家を泊まり歩き、街のどこかで寝泊りするようになってしまいました。

 

 

 

 

娘は腹を立てています。なぜ、自分のほしいものを手に入れてはいけないのか。なぜ、親は邪魔をするのか。

 

 

 

 

本当に腹を立てています。学校もやめ、家にもときどきしか帰ってきません。限界を設定されないままに15年間生きてきた娘の人生です。

 

 

 

 

お母さんは嘆きます。あんなに愛したのに。そうです。お父さんとお母さんは娘を愛しました。愛しすぎたのです。

 

 

 

 

愛するがゆえに世の中には手に入らないものがあることを教えませんでした。やってはいけないことがあることも教えませんでした。

 

 

 

 

限界を設定することなく、すべてを望みどおりに与えてきてしまったのです。それでも幼いころには問題になりませんでした。

 

 

 

 

求めるものが小さいので、親も気づかなかったのです。ちょっとわがままに育った、ぐらいに思っていたのです。

 

 

 

 

ようやく親が現実と向かい合ったのは、15年もたったときでした。限界を設定されていない娘のこころは無防備のまま、世の中にさまよいだしてしまったのです。

 

 

 

 

このような子どもたちは、必ずしも特殊な例ではありません。今、よくあるケースと考えていいと思います。

 

 

 

 

物質的な限界を設定されていない子ども、行動的な限界を設定されていない子ども・・・・。

 

 

 

 

これらさまざまな子どもたちが社会にあふれていながら、わたしたち大人は事件が起こってはじめてあわてふためくのです。

 

 

 

 

親は、自分の子どもだけは何とかさまざまな問題から守りたいと思います。子どもが小さいうちは、ある程度それは可能です。

 

 

 

 

幼い子どもは見も心も親と一緒にいますし、幼いほど、問題は単純ですから。ところが思春期の子どもは、どんどん親から離れていきます。

 

 

 

 

見も心も別の存在となっていきます。そしてかかわる問題もおおきくなっていくのです。

 

 

 

 

そうなると、もう親は守りきれません。それでも子どもを守りたいと思うなら、その唯一の方法は、子どもの中に自律の力を育てることです。

 

 

 

 

子どもが自分の身を守る力です。どんなことがあっても乗り越えられるように、生きる力を育てます。

 

 

 

 

身近なことで限界を設定してやり、できないこと、やってはいけないことがあると教えてやることです。

 

 

 

 

もちろん人生に遅すぎるということはありませんが、今おしえなければ、いつそれを教えるのでしょう。



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