引きこもり・ニート・スネップ・不登校・フリーターと父親と母親
ホーム > 引きこもり・ニート・スネップ・不登校・フリーターと父親と母親

引きこもり・ニート・スネップ・不登校・フリーターと父親と母親

2015年12月07日(月)1:27 AM

引きこもりやニート・スネップ・フリーター状態の男性と、父親の関係が悪化している家庭が多いと家庭訪問や面談活動を通して感じます。

 

 

 

 

家庭内において、男の子のモデルは同性という意味において父親です。ところが、経済の高度成長以降における大きな問題のひとつは、モデルとなる父親が、子どもの目に触れるところにいなかったことです。

 

 

 

 

朝、子どもが目を覚ますと、もう父親はいません。寝るころにはまだ、父親は帰ってきていません。

 

 

 

 

そして、週末はといえば、それでも働き続ける父親と、弱弱しく疲れ果てている父親がいます。

 

 

 

 

ただし、父親に象徴される父性は、じつは目の前にいなくても、大きな問題にはならないと思います。

 

 

 

 

母性は、その場にあって子どもを包み込むことが重要ですが、父性に関してはその限りではありません。

 

 

 

 

では、父親が不在であることの問題は何でしょうか?それは、母親が不在の父親に代わってその存在感を作り得なかったときに起こります。

 

 

 

 

母親が妻として、夫の不在に不満を抱いていたとしたらどうでしょう。その思いをコントロールできない母親は、いつも一緒にいる子どもを相手に、いかに父親がいけない存在であるかを売り込みます。

 

 

 

 

「まったく、お父さんは今日も遅いのよ」「休みなのに、何もしないで寝ているのよね」「どうしようもないんだから!」

 

 

 

 

このような環境で育った子どもは、母親と同一化し、自分までが父親を批判する側に回ってしまいます。

 

 

 

 

母性に包まれ、愛されて育っても、そこにはモデルとするべき父親の姿はありません。

 

 

 

 

ないどころか、モデルとするべきものが否定されているのです。そして男の子はモデルを失ってしまいます。

 

 

 

 

一方、不在である父親の存在を作る母親は、父親の存在感を子どもに売り込みます。

 

 

 

 

「お父さんがお仕事をしてくれているおかげで」「お父さんに聞いてからね」「お父さんに相談してみましょう」

 

 

 

 

これらの母親の売り込みによって、子どもたちは、目の前にいない父親の存在を感じ、しかも、その存在はえらくて、決定を下す力であると感じて育ちます。

 

 

 

 

つまり母親は、自分の作る「畏れ多き父親像」に助けられて、男の子をコントロールし、正しく振舞うことを教えるのです。

 

 

 

 

同時に男の子は、不在の父親をモデルにして、自分のあるべき姿を模索することができるのです。

 

 

 

 

子どももある年齢になると、母親が言ったほどには父親が立派な男ではないことに気づくときがくるかもしれません。

 

 

 

 

でも、そのときはもう心配いりません。男の子は、「畏れ多きもの」の存在の必要がないほど成長しています。

 

 

 

 

そのころには、「畏れ多き父親像」の力を借りなくても、自分をコントロールする術を身につけています。

 

 

 

 

夫として、自分の不在時においても子どもの中に自分の存在をつくり、幸せな子育てを実現しようと思えば、できることはひとつです。

 

 

 

 

それは妻を幸せにしておくことです。不幸な妻は、子どものために不在の夫にかわる「畏れ多き父親像」をつくることができません。

 

 

 

 

不在の父親のために、不幸せな母親か、怒れる母親しかできないのです。女の子のモデルは、同性という意味において母親です。

 

 

 

 

女の子は母親に、幸せな像を探します。人間として、あるいは女として、母親が幸せであるとき、娘は自分の未来像をそこに重ねます。

 

 

 

 

不幸せな母親に対して、女の子は絶望します。特に思春期においては、親からはなれようとしながらも、自分の未来像を模索していますから、自分がモデルとするものが不幸であることに腹を立てるでしょう。

 

 

 

 

そして、心はさまよいます。娘の自立を援助するという意味においても、父親は、母親を幸せにしておくことが一番の近道だと思います。

 

 

 

 

ただし、母親の幸せの鍵をにぎるのは母親自身です。夫にできることといえば、「妻とコミュニケーションをとる」「妻の幸せを援助する」「精一杯の愛情を示す」ことぐらいです。

 

 

 

 

最終的に幸せであるかどうかは、夫しだいではありません。母親には、一人の人間としての自立を勧めます。

 

 

 

 

家庭のなかだけにとどまらず、充分に社会と交わり、自分を磨くことをお勧めします。

 

 

 

 

子育てでしばられる時間が、人生のすべてではありません。そのあとのほうが長い人生が続きます。

 

 

 

 

一人の人間として充実した人生を望むなら、夫や子どもに頼るのではなく、自分なりの生き方を模索してみてはいかがでしょうか。



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援