子育てと時代の変化
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子育てと時代の変化

2015年12月04日(金)7:33 PM

 

時代の変化は、子どもにだけ影響を与えるものではありません。わたしたち大人も、同じくその変化に翻弄されています。

 

 

 

 

かつて子育て力のあった社会には、たくさんの「べき」や「べきではない」がありました。

 

 

 

 

子どもは親の跡を継ぐべき、子どもは親の言うことを聞くべき、お年寄りを大切にするべき、目上の人には逆らうべきではないなどです。

 

 

 

 

それは、ある伝統や慣習に根ざした生き方でした。そして、そのひとつが家でした。

 

 

 

 

家には恐れ多きものが存在し、その恐れ多きものに見守られながら、わたしたちは生きてきました。

 

 

 

 

また、たくさんの「べき」はわたしたちを窮屈にしました。窮屈であるにもかかわらず、わたしたちの人生は安全で安定していました。

 

 

 

 

「べき」にしたがっている限り、向かうところははっきりしていて、周囲に期待された人生を生きることで、それなりの意味が見出せたからです。

 

 

 

 

伝統に沿った生き方の中で、重要なことは生きることであり、日々の生活そのものでした。

 

 

 

 

伝統がわたしたちを支えている限り、それ以上のことは考えずにすんでいたのです。

 

 

 

 

ところが今、わたしたちは自由な選択の中に投げ込まれています。「家」という束縛から解き放たれ、人々は自由な人生を生き始めています。

 

 

 

 

生きることではなく、「どう生きるか」が現代では重要となってきています。つまり、誰でも生き方を自由に選べるようになってきたのです。

 

 

 

 

どう生きる「べき」ではなく、どう生きたいかという欲求にそって、人は生きるようになってきているのです。

 

 

 

 

それは同時に、どう生きたいかはっきりしない限り、自分はだめなのではないかというあせりにわたしたちを駆り立てるものでもあります。

 

 

 

 

また、もうひとつの問題は、その選択肢があまりにも多いことと、そのすべての選択がわたしたち個人にゆだねられていることです。

 

 

 

 

「あなたのやりたいことは何?」そんなことを聞かれて、すぐに答えられえる人がいるでしょうか。

 

 

 

 

今の世の中は「やりたいこと探し難民」であふれかえっています。あなたは、自分はいったい何がしたいんだろうと悩んだことはありませんか?

 

 

 

 

今のままでいいのだろうかと、焦りを感じたことはありませんか?仕事をやめたいという人に「やめて何をするの?」と聞くと、「わからないけど、もっと自分に合った生き方があるんじゃないかと思って」と答えます。

 

 

 

 

まるで、買い物をしようと勇んで出かけたものの、商品がありすぎて選びきれず、疲れ果てて、何も買わずに帰って来るときのような状態です。

 

 

 

 

関東自立就労支援センターでの面談でよくされる質問のひとつに、「中学生にもなるのに、はっきりとした方向性を持っていない。どうしたらいいでしょう?」という類のものがあります。

 

 

 

 

わたしは思わず言葉を失ってしまいます。もし、中学生で何になりたいかがはっきりしていたら、それは大変幸せなことです。

 

 

 

 

でも、それがなかったからといって、不幸でも問題でもありません。人生14年くらいしか生きていない子どもに、それを選べというほうが無理です。

 

 

 

 

子育てに関しても同じことが言えます。世の中に子育て情報はあふれています。何を信じてどんなやり方をしようと自由です。

 

 

 

 

ところが、その自由がわたしたちを惑わせます。近所のお母さんは、自信を持って早期幼児教育に子どもを通わせます。

 

 

 

 

別のお母さんは、音楽にスポーツにと打ち込んで(子どもを打ち込ませて)います。そんな姿を見て、自分は何をすべきだろうと迷います。

 

 

 

 

自分の子どもには何をさせたらいいのだろうと悩みます。自分以外の人は何かを知っていて、それに向かって子どもを教育しているように思えて、そうではない自分に焦りを感じます。

 

 

 

 

自分はだめな親なのではないかと悩みます。すると余計に、子どもには何か特技を身につけさせ、確信を持って生きられるようになってほしいと、子どもに期待がかかります。

 

 

 

 

 

 

 

 



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