コミュニケーション能力の獲得
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コミュニケーション能力の獲得

2015年12月04日(金)1:42 PM

自分自身と、それ以外の人、家族、友人、先生、世の中の人々をつなぐのは、お互いの理解です。

 

 

 

 

お互いに相手のことがわかってはじめて、関係が始まり、続いていきます。その関係を良好なものにするのが、コミュニケーションです。

 

 

 

 

さまざまな相手に対する働きかけ(コミュニケーション)があって、まわりの人とよりよい関係を保つことができます。

 

 

 

 

すべては、自分を表現することから始まります。最近の子どもの心配な特徴のひとつに、コミュニケーション能力の低さが挙げられています。

 

 

 

 

特に、ひきこもりやニート・スネップ等、社会生活になかなかなじめない人たちは、このコミュニケーション能力に問題を抱えている人が少なくありません。

 

 

 

 

子ども同士の人間関係上の問題が、時に悲惨な結果を生む要因のひとつなのです。親は、子どもが世の中と良好な関係を築くに十分なコミュニケーション能力を、子どもから引き出すことが大切です。

 

 

 

 

普段の生活から子どもにどんどん表現させることが重要です。ある日の夕方、電車の中での出来事です。

 

 

 

 

荷物をいっぱい抱えたお母さんが、4歳くらいの女の子を連れて乗車してきました。女の子が、お母さんに向かって駄々をこねるような音を発しています。

 

 

 

 

さすがお母さん、それが何を意味しているのかがわかるようです。さっと飲み物の入ったペットボトルが出てきます。

 

 

 

 

しばらくすると、お母さんは何も言わずに、彼女のペットボトルを取り上げます。まもなく彼女は、また例の駄々をこねるような音を発します。

 

 

 

 

すると、これもさすがお母さん、袋から小さな飴を取り出して、彼女の口に入れます。言葉を使わなくても、子どもが求めているものがわかるようです。

 

 

 

 

しばらくおとなしい彼女、そしてまた、彼女の口から例の音が発せられます。お母さんはまたペットボトルを与えます。

 

 

 

 

ここで一言二言、二人は言葉を交わします。安心しました。彼女はしっかりと言葉を話すのです。

 

 

 

 

この様子を見ながら、わたしはある週刊誌の取材を思い出しました。「会話が続かぬ子ども」というタイトルで、最近の子どものコミュニケーションが問題だ、という内容の記事にコメントを求まられました。

 

 

 

 

子どもに何を聞いても、答えは単語だけで、自分の感情をうまく伝えられず、そして、突然きれてしまうというのです。

 

 

 

 

子どもが言葉ではなく、音で何かを求めたときに、「何がほしいの?」と言葉を使うことを求めれば、子どもは舌足らずながらも言葉で表現しようとします。

 

 

 

 

それは、子どもが片言を話し始めたときから始まります。ところが毎日一緒にいる母親は、「うー」とか「あー」という音だけで子どもが何を欲しているのかがわかってしまうので、あえて言葉にさせるという面倒なことをしなくても用が済んでしまいます。

 

 

 

 

これで言葉を使わない子どもの出来上がりです。言葉がなくても相手を感じ取るのは、たいへん重要な能力です。

 

 

 

 

ところが、それに頼りすぎてしまうと子どもは話すことで自分を表現することを学べません。

 

 

 

 

親子の間ではそれでよくても、一歩外に出れば、言葉なしには意思疎通ははかれないのです。

 

 

 

 

たとえぴゃこの間でも、子どもが大きくなるにつれて、言葉のないコミュニケーションは難しくなります。

 

 

 

 

言葉は、人類に与えられた意思疎通のための最高の道具です。その道具をうまく使えるかどうかは、ひとえに育った環境でどのくらい表現することを求められたかによるのです。

 

 

 

 

我が家でも子どもが小さいころ、言葉を使わず何かを要求したり、何かが気に入らないとぐずぐず泣き出したりすることがよくありました。

 

 

 

 

そんなときは必ず、「なぜ泣いているのか教えて」と言葉を使うことを要求しました。何で泣いているのかの想像はつくのですが、あえて言葉での説明を求めました。

 

 

 

 

世の中と良好な関係を築くために、コミュニケーション能力を子どもの中に育てたいと思えば、察しのいい親ではないほうがいいようです。

 

 

 

 

察しが悪く、「何ですか?」「あなたの意見を言葉で聞かせて」と言葉による説明を求めるとき、子どもは親を理解させようと言葉を駆使します。

 

 

 

 

そして話し始めたら、さえぎらず耳を傾けることが大切です。大きくなった子どもに対してもやることは基本的には同じです。

 

 

 

 

なるべく言葉での説明をもとめることです。母と兄の印象的な会話を覚えています。わたしの兄は利発でおしゃべりな少年でした。

 

 

 

 

ところが中学生になると、その年頃にありがちなように突然ものを言わなくなりました。

 

 

 

 

ある日、学校から帰ってきた兄は母に向かって、「おう」と小声で何かを求めました。

 

 

 

 

母にはきっと、兄が何をもとめていたのかわかっていたと思います。ところが、母はおどけた様子で「おうじゃわからん!」と答えました。

 

 

 

 

兄は「わが子だろ」と返します。母はまたおどけて「わが子でも、わからんものはわからん!」と返します。

 

 

 

 

幼いころと大きくなってから、やり方は多少異なっても、子育てでやることは変わらないと思います。



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