社会で自立するための訓練の場としての家庭
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社会で自立するための訓練の場としての家庭

2015年12月03日(木)11:17 PM

家庭は、子どもにとっては社会で自立するための訓練の場です。自分の家を離れてもっと大きな社会に出て行くための、小さな実験の場でもあります。

 

 

 

 

当たり前ですが、引きこもり状態のように、隠れるための場所ではありません。

 

 

 

 

ですから、親は子どもに小さな社会を与えなければなりません。社会にはいろいろな人がいます。

 

 

 

 

そして、社会には価値感の異なるいろいろな人たちがうまくやっていけるように、ルールやマナーがあります。

 

 

 

 

そのルールやマナーに沿って生きていれば、まわりの人と大きな摩擦を生まずに快適に生きていけます。

 

 

 

 

わたしたちがこの社会で従うべきもっとも大きなルールは、言うまでもなく法律です。

 

 

 

 

日本社会において、そのルールに沿って生きていかないと、わたしたちは健全な社会の一員とはみなされません。

 

 

 

 

ルールを犯すと当然罰せられます。家庭においても、何人かの人間が共同で生活しています。

 

 

 

 

ですからそこには、守るべきルールやマナーがあって当然です。ルールは子どもに「やってはいけないこと」と「やるべきこと」を教えます。

 

 

 

 

そのルールに従うとき、子どもは自分を律することを学びます。ところが、家庭の中に子どもがしたがうべきものがないとしたら、子どもは社会に出て行ったとき、何かにしたがうことやルールを守ることをしようとはしません。

 

 

 

 

彼らはいきなり国家のルールを相手に、それを守らなかったら何が起きるかを学ぶことになってしまいます。

 

 

 

 

何かのルールを設けるということは、ルールで子どもをしばることではありません。世の中には、良いことと悪いこと、やるべきこととやるべきことではないこと、などの区別があります。

 

 

 

 

この区別に沿って自分を律して生きることが、自立です。したがって、善悪の判断ができない人は、自立しているとはいえません。

 

 

 

 

ルールは、その生き方を教えるための道具です。まだ幼い子どもは、すべてを肯定されて生きています。

 

 

 

 

着ているものやオムツを汚しても、親はニコニコと取り替えてくれます。大切にされ、愛されます。

 

 

 

 

絵を描いたといっては喜ばれ、鉄棒にぶら下がったといっては拍手され、幼い子どもは自分が何でもできると思い込んで育ちます。

 

 

 

 

自分が泣けば、親たちは泣かなくてもいいように何でもかなえてくれます。そのプロセスで自己肯定感は育つのですから、これは大変重要なことです。

 

 

 

 

ところが、自己肯定感とともに育っているものがもうひとつあります。それは万能感です。

 

 

 

 

自分は、万能であると、子どもは誤解してしまいます。万能感が膨れ上がった人は独裁者です。

 

 

 

 

自分は何でもできる、やってもいいと思い、そのように振舞います。2~3歳までの子どもであれば、まだ可愛げがありますが、そのまま大人になってしまったらどうなるでしょうか。

 

 

 

 

そんな大人は危険です。善悪の判断がつかないのです。あなたのまわりにそんな人はいませんか。

 

 

 

 

自分は何でもできる、何をやってもいいと思い込み、自由気ままに振舞います。ルールを自分の都合のいいように勝手に変えて、そのルールにまわりをしたがわせようとします。

 

 

 

 

それによって人を傷つけても、いっこうに反省する様子はありません。なぜなら独裁者は、物事を認識する認識の仕方にゆがみがあるからです。

 

 

 

 

独裁者の認識の仕方は、大変自分勝手です。人は自分にしたがうべきであり、自分を快適にさせてくれるべきであり、そうしてくれない人は罰せられるべきだ、ぐらいに思っているのです。

 

 

 

 

もちろん、わたしたちは「そんなの変だ、地球はあなたのために回っているわけではないし、世界はあなたのためにあるわけではない」と思いますが、万能感が膨れ上がった独裁者にとっては、まさに「世界は自分のためにある」のです。

 

 

 

 

そうではないという訓練は受けていないのですから。家庭は訓練の場です。自己肯定感とともに膨れ上がった万能感を、ほどよくシェイプアップさせ、有能感として身につける場なのです。

 

 

 

 

自分を有能であると感じる子どもは、自信があり、自信のある子どもはさまざまな場で前向きな姿勢を見せます。

 

 

 

 

そして、家庭で子どもに「責任」を教えるプロセスこそが、万能感をゆうの有能感へ、自信へと変化させる道なのです。

 

 

 

 

親は、さまざまな場面をとらえて子どもを訓練し、社会人としていきていける準備をさせて、家から送り出します。

 

 

 

 

特に高校の3年間は、その仕上げのときといえるでしょう。高校の3年間は、必要以上の干渉はしない同居人として、このまま社会に出してもいいかを見極めて、旅立ちの最後の仕上げをする時期といえます。

 

 

 

 

わたし自身も高校生になるころ、母親に言われたことがあります。母親は、わたしに対してもともとそれほど口うるさい人ではありませんでしたが、ある日ふと気づくと、以前以上に干渉しなくなっていました。

 

 

 

 

 

「このころあまりいろいろ言わないね」と言うと、母は、「もう全部言った。あとは自分で考えなさい」

 

 

 

 

こう言われて何かぐっと感じるものがありました。信頼され、任される実感です。

 

 



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