ひきこもりやニート・スネップに関連する障害~アスペルガー症候群と自閉症
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ひきこもりやニート・スネップに関連する障害~アスペルガー症候群と自閉症

2015年12月02日(水)4:02 PM

ひきこもりやニート・スネップ・不登校に関連する障害に、アスペルガー症候群や自閉症があります。

 

 

 

 

実際、関東自立就労支援センターにも、この症状の子どもが何人かいます。

 

 

 

 

アスペルガー症候群と自閉症との違いは、なかなかはっきりしませんが、どこが同じでどこが違うのでしょうか。

 

 

 

 

まずは原点に戻って、アスペルガーはどのような症例を発表したのかをおさえておく必要があります。

 

 

 

 

1944年、アスペルガーは6歳から11歳までの4人の症例を報告しました。

 

 

 

 

アスペルガーは、この症例を「自閉的精神病質」と呼びました。周囲の人と情緒的な関係がいっさいなく、極端に自己中心的な例だったからです。

 

 

 

 

1950年代から60年代にかけて、アスペルガーの報告例と、カナーが報告した自閉症と例との違いが研究されました。

 

 

 

 

カナーのいう自閉症の例は精神病の過程ではないか、アスペルガーのいう自閉的精神病質の例は性格の偏りではないかといったような議論です。

 

 

 

 

やがて、自閉的精神病質という概念は、まだ精神の発達が途上である子どもに用いるには、あまりにも問題があるとする考え方が大多数を占めるようになり、日本でも1960年代の学会で大論争を巻き起こします。

 

 

 

 

その結果、自閉的精神病質という語は用いられなくなり、長らく「興味限局児」と呼ばれていました。

 

 

 

 

ところが、1980年代になって大転換が起きました。英国の児童精神科医ローナ・ウィングが、「アスペルガー症候群」として再登場させたのです。

 

 

 

 

ウィングは、5~35歳までの34例を報告し、そのうち19例はアスペルガーの症例に類似していました。

 

 

 

 

ウィングは、自閉症の子どもの母親でもあり、影響力のある人であったためか、一躍アスペルガー症候群の名が広まっていきました。

 

 

 

 

その後、アスペルガー症候群と自閉症には明確な違いがあるのかどうか、精神心理学的研究や社会的認知研究、神経生物学的研究など、さまざまな領域で研究がおこなわれるようになりました。

 

 

 

 

ところが、両者の違いを比較した研究は、研究者によって結果が異なります。その原因のひとつは、アスペルガー症候群の定義の捉え方に差があったためではないかと考えられています。

 

 

 

 

過去におこなわれてきた自閉症の研究では、自閉症の子どもには「こころの理論」の能力が欠けているため、自閉症のいろいろな症状があらわれると考えられてきました。

 

 

 

 

「こころの理論」とは、相手の考えを推測する能力のことで、4つの場面からなるサリーとアンの課題は、よく知られています。

 

 

 

 

アスペルガー症候群の子どもと自閉症の子どもに、「こころの理論」の課題を同じようにおこなったところ、自閉症ではあきらかに課題ができなかったのですが、アスペルガー症候群ではそこそこ答えられ、いちじるしく障害されているという結果が出なかったのです。

 

 

 

 

この結果から、アスペルガー症状群と自閉症は、「こころの理論」をもつかどうかで区別できると考えられました。

 

 

 

 

しかし、この研究には、ある問題が指摘されました。「こころの理論」の課題を達成するには言葉の能力が必要ですが、アスペルガー症候群では言語能力が高かったために、「こころの理論」の達成度も高くなったのではないかという指摘です。

 

 

 

 

アスペルガー症候群は、状況に応じた行動や判断を、情緒的、直感的にではなく、言語的、理論的な手段で調整しようとします。

 

 

 

 

ある意味で、「サリーとアンの課題」を理論的に考えたために、「こころの理論」に成功することは不思議ではありません。

 

 

 

 

だからといって、アスペルガー症候群が、常に「こころの理論」に成功するということではありません。

 

 

 

 

もし、アスペルガー症候群がと「こころの理論」の研究を進めるとしたら、理論的、言語的に解決しにくい場面設定をした課題をつくることが必要です。

 

 

 

 

たとえば、視覚的な情報を含む設定や、より自然的・社会的文脈を含む設定などが考えられ、それを解決するまでの時間も重要なパラメーターになるでしょう。

 

 

 

 

アスペルガー症候群の子どもは、すばやく、相手の要求に応じることができないという特徴があるからです。

 

 

 

 

このように、さまざまな学問的研究がおこなわれていますが、いまだあスペルがー症候群と自閉症をはっきりと区別する決めては得られていません。

 

 

 

今後は新たな視点での研究が必要になってくるでしょう。

 

 

 

 



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