関東自立就労支援センターに寄せられた相談
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関東自立就労支援センターに寄せられた相談

2015年12月02日(水)1:58 AM

関東自立就労支援センターには、全国からさまざまな相談事が寄せられます。今回その相談の様子を少し紹介したいと思います。

 

 

 

 

「もう何年も前から悩み、苦しんできました。うちの子がいなければわたしたちはどんなにも楽なことか・・・・。正直、何度も何度も、いっそこのまま息子を殺めてしまおうかと・・・・。そんなことをしてはいけないと何度も自分に言い聞かせるのですが・・・。もうすっかり疲れきってしまいました・・・・。」

 

 

 

 

この言葉は、関東自立就労支援センターに相談に訪れた際のA君の両親の言葉です。

 

 

 

 

両親で遠くから来て、子どもへの想いが交差しすぎて時には子どもを思う気持ちが恨みとなった瞬間でした。

 

 

 

 

母親はこの言葉を言った瞬間にその場で泣き崩れ、表情を見るとまさに絶望のふちに立たされているかのようでした。

 

 

 

 

それもそのはずです。母親の顔には大きなアザがありました。あそらく息子さんに殴られた跡でしょう。

 

 

 

 

アザは顔だけではありません。よく見ると腕や足にも無数に殴られたと思われるアザが見受けられました。

 

 

 

 

母親の隣に座っている父親にも同じようにアザが残っていました。父親は「これでは会社には行けず、一週間休んでいる」と言いました。

 

 

 

 

このような家庭内暴力の傷跡は見慣れているスタッフたちも、見るに見かねるなまなましい傷跡でした。

 

 

 

 

家の中で、そうとう激しい暴力が起きたことを容易に想像できる両親の傷跡でした。

 

 

 

 

もうこの両親の精神状態はとっくに限界に来ているとスタッフは判断しました。

 

 

 

 

これ以上、今の状態が続くならば一家心中、または親が息子に手をかけることになるだろうということは容易に想像できました。

 

現在、親が子どもに「勉強しろ、塾に行け、学校へ行け、仕事をしろ」と言い、子どもが親からのプレッシャーに耐え切れなくなって親を殺めてしまう事件が多くなっていますが、逆に子どもへの絶望感や親への暴力によって、親が子どもを手にかけるケースも全国で起きています。

 

 

 

 

この両親の悲痛なさけびもその一例です。実際、関東自立就労自立支援センターには、このように切羽詰った両親の相談も頻繁にあるというのが現状です。

 

 

 

 

しかしこういった中でも、まずは親がしっかりした状態でなければ子どもとの関係改善はうまくいきません。

 

 

 

 

親の不安定な精神状態は、必ず子どもへと反映されてしまいます。このA君の両親同様、「息子よ、死んでくれ」という悲痛の叫びは幾人の両親から今までも聞いてきました。

 

 

 

 

親が子どもの死を願うなんて「何てことを言うんだ」と理解ができなかったことも多々あります。

 

 

 

 

しかし、親が子どもへ全力投球して、「これでもか、これでもか」と一生懸命にやればやるほど子どもの心が離れていくと、次第にあきらめや存在理由を否定し始めてくるのです。

 

 

 

 

第三者からすればとても悲しいことですが、これが現実です。さらに、「わたしたち、生きている心地がしない、毎日家に帰るのが本当に苦痛です」と語り始めます。

 

 

 

 

親戚や友人等、誰にも相談できず、ずっと日々葛藤し、悩み苦しむことに完全に疲れ果ててしまっています。

 

 

 

 

関東自立就労支援センターの事務所で面接をおこなう時は、包み隠さずなるべくすべてを語ってもらうようにしています。

 

 

 

 

そうでなければ、子どもの教育・指導はできませんし、今後の方策、作戦が組めないからです。

 

 

 

 

かといって、すべて子どもを預かってわたしたちが面倒を見るわけでもありません。

 

 

 

 

両親ができることであれば、家庭で子どもを更正させるのが本当はいちばんいい方法です。

 

 

 

 

でも、現実にはそれができないから関東自立就労支援センターが代わりを担うのです。

 

 

 

 

それにカエルの子はカエルというように、両親の雰囲気や表情やしぐさから子どもがどんな子かは見当がついてしまうものです。

 

 

 

 

そして、子どもに接点を持つ前に両親のケアをおこなうことも多いです。親と言っても普通の人間であり、人間は誰しもそうは強くないですし、いくら立派な人間も時と場合によっては大きな心の支えや安心感を必要とするものです。

 

 

 

 

その支えをうまく利用しているから周りから強く見られるのです。そして、母親のストレスは父親に矛先が向かいます。

 

 

 

 

父親も仕事のことも抱えているので、うまく消化できないのが現状だと思います。そうすると十分な対応が取れません。

 

 

 

 

母親は一人で考え、行動に移しますが2人でも難しいのに、1人ではうまくいきようがありません。

 

 

 

 

考えれば考えるほど悩み、苦しみ、精神が不安定に陥ってしまいます。お腹を痛めて子どもを産んだ母親は、子どもがかわいくてしかたがなくて、わが子に愛情をたっぷり注いで育てたはずなのに、そんな子どもから「死ね、ばかやろー」という暴言を浴びせられたり、また殴られるだけ殴られたのではこれ以上ないほどの精神的、肉体的苦痛を味わうはずです。

 

 

 

 

このようなときに、何かの支えもなければ「息子よ、死んでくれ」という言葉が出てくることは理解できなくはないのです。

 

 

 

 

しかし、そんなときは思い切って専門家の方、もしくは医療機関などに相談したほうがよほどいいと思います。

 

 

 

 

一番よくないのが、自分の心にとどめておくことです。これではなんら解決はしません。

 

 

 

 

コップに水を入れ続けておいてはあふれるだけです。それより、自分の内側の叫びを吐き出させることが先で、口に出して話すだけでも最悪のケースにはならないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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