引きこもり・ニート・不登校の子どもと親の気づき
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引きこもり・ニート・不登校の子どもと親の気づき

2015年11月13日(金)2:27 PM

子どもはいつも何を考えているのでしょうか。今日は顔色がよくないな。なぜ不機嫌なのかな。

 

 

 

 

歩き方がいつもより遅いんじゃないか。髪型が変わったかな。共同生活寮で暮らしている子どもたちや通いで関東自立就労支援センターに聞ている子どもたちを見ながら、わたしはそんなことばかり考えています。

 

 

 

 

普段、いつも子どもたちと接しているのですが、いつも気にするのはそんなことです。

 

 

 

 

子どもたちが何を考えているのかを読み、してほしいことが何であるかを的確にしてあげ、話を聞いてほしそうだったら聞いてあげる、そんな生活をずっとしています。

 

 

 

 

子どもが何を考えているのか読み取るといっても、魔法使いでもなんでもないのですから、天から降ってわいたように突然思い立ってそんなことをひらめくわけではありません。

 

 

 

 

毎日の生活を通して、子どもたちの表情や動作、話をしている内容を見たり、聞いたりしていれば大体のことは把握できます。

 

 

 

 

それはわたしがこういう仕事をしているから、特別に能力を持っているというわけではありません。

 

 

 

 

それだけ子どもたちのことを注意深く見ているし、気にしているし、心配しているからできるものです。

 

 

 

 

ですから、わたしにできて親にできないはずはないと常々思っています。それは子どものことを一番気にかけているのは親に決まっているからです。

 

 

 

 

そういう前提があれば、子どもを立ち直らせることは親ならできると確信しています。

 

 

 

 

ただ、そういう前提がすべての親に今、通用するかというとわたしも少し疑問を抱きます。

 

 

 

 

それは関東自立就労支援センターに来る親を見ていると多かれ少なかれ本当に自分の子どものことを心配しているのかな?と首を傾げたくなるような親もいるからです。

 

 

 

 

それはわたしにとって非常に残念なことですし、同時に怒りにも似た感情を覚えるものです。

 

 

 

 

たとえば、自分の子どもが窮地に追い込まれているときに、仕事の心配をしたり、生活の心配をしたり、世間体を気にしたり、そういった親のことです。

 

 

 

 

自分の子どもが窮地に追いやられてもがき苦しんで助けを求めていたら、どんなことをしてでも救ってあげるのが親ではないかとわたしは思っていますので、こういう親を見ていると正直イライラしたりします。

 

 

 

 

もし、そういう親なら子どもは絶対に救えないし、また逆にもっと苦しむことになります。

 

 

 

 

子どもを救いたいと思うのであれば、自分が犠牲になってもいいから何とかしてあげようという気持ちをまず持たないと話は先に進まないのです。

 

 

 

 

今の時代には心というものが欠けています。能力至上主義ではありませんが、あいさつがしっかりできたり、親切であったり、家族や仲間を思いやったり、そういう心が軽視されている気がしてなりません。

 

 

 

 

ですから、とんでもない犯罪を犯す人間を生んだり、ストレスばかり抱える世の中になってしまっていると感じます。

 

 

 

 

子どもを救おうとするなら必要なものは心だけでいいのです。マニュアル的なことや方法論は心があって初めて役に立つものだと強く認識してほしいと思います。

 

 

 

 

本当に自分の子どもがどう考えているのか?どう感じているのか?それをわかって愕然とし、そんなに苦しんでいたのかと涙を流す親もいます。

 

 

 

 

この子のためならどんなことでもしようという気持ちになり、でもその方法がわからないと相談をしに来る親御さんもいます。

 

 

 

 

まず、そういう気持ちになってほしいのです。わたしはよく言います、「子どもが小さかったときのことを思い浮かべてください」と。

 

 

 

 

そうすれば自分の子どもがどんなにいとおしくて、どんなことがあっても守ってあげたいという気持ちになれるはずですと。

 

 

 

 

そういった気持ちになれれば、わたしのように子どもの小さな変化に目をむけることができ、早い対処につながっていきます。

 

 

 

 

わたしはたぶんそういう心という部分が人よりたくさんあるのだというだけで、この仕事を20年も続けてきているのです。

 

 

 

 

最初はわたしだって何もわかりませんでした。子どもたちの気持ちをうまくひきだせなかったことだって正直あります。

 

 

 

 

ですが、「何とかしてあげよう」という強い気持ちだけは持ち続けてやってきましたし、だから「わたしの心は鉄をも溶かす」という信念をもって今にいたっているのです。

 

 

 

 

こんな小さな変化を何とかして見逃さないようにしようとずっとやってきたわたしにとって、学校も親もあまりにも子どもたちの変化をみていないのではないかと感じてしまいます。

 

 

 

 

もちろん、学校というところは、一人の先生が何十人も生徒を見ているわけですから、そういう小さい変化に気づけといったところで到底無理な話であることは確かです。

 

 

 

 

また、学校の先生が家庭内にあまり干渉したりすることも現実的には難しいと思います。

 

 

 

 

学校というところはあくまでも勉強を教えるところだという概念もあります。ですから、そこまで個人個人の指導を期待すること自体無理があると初めから思っておくことが正しい認識なのではないかと思います。

 

 

 

 

しかし、親の中には生活指導というものを人間教育とみなしていて、生活から何から全部学校が面倒を見てくれるという認識をしている人も多いように感じます。

 

 

 

 

しかし、勉強という面以外でそんなにたくさんのことに期待するのは初めから無理なのです。

 

 

 

 

あくまで自分の子どもなのですから、親がそういう変化を見逃さないというのが正しいと思います。

 

 

 

 

元来、人間として基本的に持っていなければならないものはしつけによって身に着けるものです。

 

 

 

 

たとえば、公共の場所では大声を出さないことであったり、目上の人に対する態度や言葉遣いであったり、もちろん挨拶もそうです。

 

 

 

 

そういったしつけによって身に着けなければならないものが欠落した状態で学校に入学していくからさまざまな問題を生んでしまうのです。

 

 

 

 

それはたとえば授業中に勝手に席をたったり、教師に反抗したり、挨拶もろくにできない子どもがでてきてしまうなどのことです。

 

 

 

 

小学校なら小学校、中学校なら中学校というようにその中で新しいルールを学んでいき、身につけなければいけない中で、もっとも基本的なものが身についていない子どもは成長していきません。

 

 

 

 

足し算や引き算ができない子どもに方程式が解けないのとおなじことです。しかし、実際こういう基本的なことができていない子どもが多くいることは事実ですし、そういう子どもにしつけをし直すようなことも社会全体で考えなければいけない問題になってきてしまっています。

 

 

 

 

それが今、学校というところに押し付けられているような気がしてなりません。

 

 

 

 

わたしがしている教育はまさにこのしつけをやり直すというところにあります。たとえば5歳で身につけていなければならないことがわかっていなければ、高校生であろうと大人であろうと5歳児だと思って教育します。

 

 

 

 

もちろん年齢を考えて、馬鹿にされていると思わせないようにしなければならないのですが、実際には5歳の子に教えることとまったく変わりはありません。

 

 

 

 

「そんなことを」と思われるかもしれませんが、「そんなこと」をしっかりできるようにならなければ、生涯苦労するのは本人なのです。

 

 

 

 

知らないうちに仲間はずれにされたり、常識のない人間だと思われたりといやな思いをするのです。

 

 

 

 

しかも本人はなぜそんなことになっているのかがわからないから直しようがありません。

 

 

 

 

わからない中で苦労を強いられ、余計な神経を使い、悩み、こんなことの繰り返しの人生になってしまいます。

 

 

 

 

「当たり前のことが当たり前にできるように」といつも考えてわたしは教育をしています。

 

 

 

 

当たり前のことが身につけば、普通に生活していくことができるようになるのです。

 

 

 

 

当たり前のことがたくさんできれば、それは応用につながります。勉強でも、スポーツでも何でも同じだと思います。

 

 

 

 

基本ができれば応用が利くようになるのです。問題を解決するにはこの基本がいちばん大事です。

 

 

 

 

灯台下暗しといいますが、本当に簡単なところに答えというものはあるのです。普段から子どもの小さな変化に大きな関心を持ってあげなければなりません。

 

 

 

 

小さな変化だとしても、それが子どものSOSのサインであったりすることは多いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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