ひきこもり・ニート・不登校の同調性の低さ
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ひきこもり・ニート・不登校の同調性の低さ

2015年11月04日(水)11:46 AM

ひきこもりやニート・不登校の問題を考えるとき、わたしは現代の親子関係の特徴である「同調性の低さ」に注目します。

 

 

 

 

同調性とは、コミュニケーションの歯車といってもいいでしょう。赤ちゃんに話しかけない母親は、もっとも象徴的です。

 

 

 

 

赤ちゃんは、さまざまな音のなかで、、人の声に反応するようなシステムをもって生まれてくるといわれています。

 

 

 

 

母親が少し高いトーンと独特のイントネーションのある赤ちゃん言葉で話しかけることは、赤ちゃんの注意を引きつけるために理にかなった行動なのです。

 

 

 

 

また、赤ちゃんは驚くほど早いうちから、母親のまねをするようになります。母親が舌を突き出すと、赤ちゃんも舌をつき出すしぐさをし、母親が大きく口を開けると赤ちゃんも口を開けます。

 

 

 

 

このような行動を同調行動といい、これが人とのコミュニケーションの基本となります。しかし、赤ちゃんは言葉をはなせないから話しかけても無駄だと考える母親は、赤ちゃんの同調行動を十分に引き出すことができません。

 

 

 

 

母親が一生懸命におむつを交換し、授乳し、お風呂に入れるとき、機械的に黙々としていたのでは、こころのコミュニケーションは育たなくなります。

 

 

 

 

このような親子の関係では、やがて子どもが言葉を話せる年代になっても、言葉を使ったこころのコミュニケーションは難しいでしょう。

 

 

 

 

ロボットのように世話をするのではなく、たとえ、言葉が通じていないと思っても、赤ちゃんの目をのぞき込み、肌に手を触れ、たわいないことでもいいから話しかけてやりましょう。

 

 

 

 

それが必ず「同調性の高い関係」につながっていきます。赤ちゃんのころから、丁寧にその関係を作っていかないと、幼児期になり、思春期になったとき、親と子が本音で語り会える関係にはなっていません。

 

 

 

 

お互いに心配ばかりしていても、相手が何を考えているかわからないという状態になります。ある不登校の子は、母親の態度に戸惑っていました。

 

 

 

 

母親は、彼が学校にいかなくなったことを悲しみ、泣いて彼を責めました。けれど、カウンセラーにアドバイスを受けてから、学校に行けとはいわなくなり、「本当にあなたのしたいことが見つかるまで待っています。」と言うようになりました。

 

 

 

 

しかし、口ではそういう母親は、彼がおきて来てテレビを見ようと座るときまって掃除機を持ち出し、玄関には毎日弁当が作っておいてあるのだそうです。

 

 

 

 

矛盾した母親の行動をどううけとめてよいのか、彼はまったくわからないといいました。その母親は祈るような気持ちで心配しているのでしょう。

 

 

 

 

どんな親も子どもを愛していないわけではありません。皆、一生懸命子育てをしています。ただ、親のほうにも不安があるので、いろいろと注意をしてしまいます。

 

 

 

 

あるいは合理的といういいわけで赤ちゃんを無視しています。表面的な小言や冷たい印象ばかりが残り、真意が子どもに伝わらず、親がひとりで空回りしている傾向があります。

 

 

 

 

そして、それが子どもを愛情飢餓と非常に近い状態に陥らせて、根源的な不安をそだてていることに気づいていません。

 

 

 

 

根源的という言葉は、子ども自身がいつ不安をいだくようになったかわからないほど、かなり早い時期に根付いたということを意味しています。

 

 

 

 

自分でもどうにもできないけれど人を信頼できず、常に人に対して不安感があって、表面的なつきあいしかできないのです。

 

 

 

 

関係が深めることも不安ですから、本音を語ることができません。そういう子どもが増えています。もっとゆっくりぴたっと親と子の気持ちが合って、歯車がかみ合うような関係を築くことはできないのでしょうか。

 

 

 

 

今、すでにボーダーラインチャイルドと思われる子には、まずこちらが信頼に足る人間だと感じさせることからはじめなくてはなりません。

 

 

 

 

その上で、世の中には何があって、何をしなくてはいけないのかという、社会での生き方を一つひとつ教えていく必要があります。

 

 

 

 

時間がたってしまってから、「あのときのある態度が悪かった」などと言ってもうまくいきません。そのつど、きちんといってあげることが重要です。

 

 

 

 

とにかく根気が必要であるうえに、時間がかかることを覚悟してください。

 

 

 

 



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