ひきこもりと世間
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ひきこもりと世間

2015年09月13日(日)12:02 PM

ひきこもりに対する社会的関心は主に90年代に入ってから高まりを見せ始めました。いくつかのテレビや新聞の報道によって、ひきこもり青年たちの存在があきらかにされていったからです。

 

 

 

 

ただし、90年代の関心の広がりは慨して、この種のテーマに興味を持つ人か何らかの関係を持つ人たちの間にほぼ限られていました。

 

 

 

 

そうした状況が、西暦が2000年に変わったとたんに急変することになります。

 

 

 

 

2つの連続した不幸な事件が、ひきこもりをお茶の間レベルにまで一気に知らしめることになったのです。この不幸な事件とは、1999年末に起きた京都の小学生殺害事件と、2000年はじめに発覚した新潟の少女監禁事件です。

 

 

 

 

いずれもその凶悪さ、特異さから世間の耳目を集めました。そして多くのマスコミが、両事件の容疑者はいすれもひきこもりの状態だった、とする報道を行いました。

 

 

 

 

結果的に大多数の人々は、凶悪な犯罪報道を通して初めてひきこもりという現象を知ったのです。

 

 

 

 

ひきこもりの青年に対して一部の人々が「危ない人たち」という偏見をもったのは、こうした一連の報道による当然の帰結でした。

 

 

 

 

またこの時期のひきこもりの報道には、ひきこもりの人は全国に100万人以上いるという関連報道がしばしば添えられていました。

 

 

 

 

根拠らしい根拠のない推測値でしたが、マスコミや一部ジャーナリストがそのまま紹介したため、あっという間に事実化してしまいました。

 

 

 

 

そのため世間には、犯罪への不安とはまた別の不安も喚起されたように見えます。それは将来の社会保障への不安です。

 

 

 

 

世間の人から見れば、100万もの働かない(働けない)若者たちが突然、水面下から現れてきたのです。ただでさえ、少子高齢化で社会保障の「担い手」が減ることを気にしていた人々が、ひきこもりを知って不安を強めたとしてもなんら不思議はありませんでした。

 

 

 

 

これらの不安は、ひきこもりの援助のありようにも影響を与えたように見えます。

 

 

 

 

青年をより早期に社会参加させるべく、治療的、訓練的、矯正的な援助法への期待感が世論の中で強まっていきました。



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