思春期とはどういう時期か
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思春期とはどういう時期か

2015年09月02日(水)2:30 AM

「思春期」とは、どのような時期なのでしょう。子どもの思春期について考えてみましょう。

 

 

 

 

思春期とはずばり何でしょう。

 

 

 

 

人間は、何度も親からの離脱を経て大きくなっていきます。最初は子宮からの離脱です。

 

 

 

 

居心地のよかった子宮から、子どもはたいへん苦しい思いをして、この世に生まれてきます。

 

 

 

 

このときの母親の苦しみも、並大抵のものではありません。

 

 

 

 

次は、子どもが歩き始めた頃です。親の腕の中にいた子どもは、自分の足で立ち上がり、自分の意思で移動を始めます。

 

 

 

 

子どもは何度も転ぶ痛みを経験し、子どもの面倒を見る人は、この時期、大変な労力を使います。

 

 

 

 

自分の意思とはいえ、危ないものの区別がつかない時期においては、子どもの身の安全を守るのはたいへんな仕事です。

 

 

 

 

この頃までの離脱は肉体的なものがほとんどです。精神的には、この頃までの子どもは命をかけて親を求めます。

 

 

 

 

当然です。そうしないと生きていけないのです。さっきまでニコニコだったのに、母親の顔が見えなくなると、火がついたように子どもは泣き出します。

 

 

 

 

この時期は、母親にとって、じつはたいへん満ち足りたときです。人生においてあまりない体験をするからです。

 

 

 

 

子どもからの愛情です。あれほどまでに人から求められる体験はほかにはありません。

 

 

 

 

「うるさい」ととるか、「こんなに愛されるのは今しかないな」と楽しむかによって、母親体験は大きく変わるでしょう。

 

 

 

 

小学4年生頃から、精神的離脱が始まるようになります。それまで子どもは、親の人格に寄り添って生きてきました。

 

 

 

 

そしてこの時期から、子どもは一人の人間としての人格を作り上げるために、徐々に親から離れ始めます。

 

 

 

 

特に中学生、高校生になる頃には、親と自分の存在を完全に切り離し、自分個人の人格を確立し始める時期です。

 

 

 

 

この時期、子どもたちは、たいへん憂鬱で不安の中を生きています。

 

 

 

 

親との距離をどんどんあけてはいても、個人としての価値を確立できているわけではありません。

 

 

 

 

子どもにとってはこの時期、その存在価値に空白のときができるのです。

 

 

 

 

思春期はそんなときであるとわたしは考えます。この空白のときにおいて、特にピークは16~17歳であるように思いますが、子どもの記憶も空白になることが多いようです。

 

 

 

 

わたし自身も含めて、この頃の記憶になぜか、もやがかかったようになっている話をよく聞きます。

 

 

 

 

自分のどろどろとした内面の葛藤を、思い出したくないからでしょうか。

 

 

 

 

ある人が息子の話をしてくれました。現在は就職して3年目になる息子が、16歳のときに街でバイクを盗み、それを乗り回して警察に補導されたという話です。

 

 

 

 

とても素直ないい子だったのに、親としてたいへんショックを受けたと話してくれました。

 

 

 

 

彼女はその時期。息子のことを心配し、たいへん悩んだようです。思春期も、ほかの離脱のときと同じく、親子ともに痛みのともなう時期といえるでしょう。

 

 

 

 

しばらく時間が経過して、彼女は息子に聞いたそうです。「なぜ、あんなことをしたの?」。

 

 

 

 

息子は「わからない」と答えたそうです。「そのときのことはよく覚えていない」と。

 

 

 

 

ごまかしているというより、本当に記憶にもやがかかったようだったと彼女はいいます。

 

 

 

 

これは一例ですが、これとよく似た、またほとんど同じ話をよく聞きます。(なぜか一番よく聞くのが、バイクを盗んでのりまわす16歳の男の子の話)。

 

 

 

 

そして、その時期が過ぎるとこどもたちは、けろっとそのことを忘れ、進学したり就職したりと、平和な日々へと戻っていくのです。

 

 

 

 

もやのなかで行われる問題行動が、できる限り、けろっと忘れられる程度の悪さにとどめられるようにしたいものです。

 

 

 

 

思春期の入り口は10歳くらいでしょうか。それから約8年。後半は特に、子どもにとって大きなサポートが必要なときです。

 

 

 

 

ところが難しいのは、子どもがそのサポートを拒絶することです。

 

 

 

 

必要であるにもかかわらず、拒絶する・・・・・・思春期とはそんな時期かもしれません。

 

 

 

 



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