異質なものを受け入れる力
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異質なものを受け入れる力

2015年09月01日(火)3:46 PM

自分とは異質なものを受け入れる力は、人とのコミュニケーションを容易にするひとつの大きな要素です。

 

 

 

 

息子は、自分の存在がいけないのだと思い、責めつのる母親を避けようとします。

 

 

 

 

それが余計にお母さんの神経を逆なでします。

 

 

 

 

人は幼い頃、自分のものの見方しかわかりません。自分の視点しか持っていないところから、人は発達していきます。

 

 

 

 

ですから幼い頃は、相手がどう思うかなど意に介さずに行動します。

 

 

 

 

成長にともない、わたしたちは別の視点があることを学びます。人は自分とは同じには考えないと気づきはじめます。

 

 

 

 

見方も考えも感じ方も、さまざまにあるということがわかるのです。

 

 

 

 

そして最終的には、相手の視点に立って物事を見るというところまで、自分を高めることができます。

 

 

 

 

自分とは異質なものを受け入れる、ということです。このことがわからずに悩む親たちに多く出会います。

 

 

 

 

大人になっていても、相手には相手の視点があるということを、わかろうとしないのです。

 

 

 

 

親の気質と子どもの気質がまったく違うとき、親は子どもが理解できません。

 

 

 

 

たとえば、親の気質が穏やかで、子どもがその反対に激しい気質だとしましょう。

 

 

 

 

子どもの気質が激しいと、時にまわりから非難の対象になることがあります。

 

 

 

 

本人はちょっとふざけただけなのに、相手は乱暴されたと思ってしまうようなことです。

 

 

 

 

すると親は、子どもの行動が理解できずに、「なぜあなたは?」ということになってしまいます。

 

 

 

 

あるお母さんは、それによって、彼女の家族が近所から白い目で見られているとまで思い込んでしまいました。

 

 

 

 

激しい気質の息子を責め、追い込みます。異質なものを受け入れるというのは、

 

 

 

 

1、自分と相手は考えかたや感じ方が違っている

 

 

 

 

2、相手の考え方、感じ方に基づけば、相手の言動は理解できる

 

 

 

 

ということです。ここで必ずしも、だから相手がすばらしいと評価しろとはいいません。

 

 

 

 

当然、評価できない言動もあります。ただ、相手の気質から考えれば、そうなるのは仕方がないという思いです。

 

 

 

 

子どもが異質なものに出会っていくプロセスは、それを見守るものとして、興味深いものがありました。

 

 

 

 

我が家の娘は、異質なものにはたいへん寛大で、陰湿ないじめをする相手にさえ理解を示したものです。

 

 

 

 

ただ一度、「傷ついたんだろうな」と思うことがありました。娘は手仕事が好きで、小学校時代は刺繍やぬいぐるみをはじめ、わけのわからない作品を四六時中作っていました。

 

 

 

 

小学校5年生か6年生の頃に、彼女は、それは素敵な刺繍のクッションを仕上げました。

 

 

 

 

わたしは、よくこんな根気のいる仕事をしたものだと感心したものです。

 

 

 

 

作品を仕上げると、学校へ行って担任や友達に見せたりしていた娘は、それを家庭科の先生にも見せました。

 

 

 

 

すると先生は縫い目が揃っていないところを指摘し、「うちの娘はもっとうまく作れる」といったそうです。

 

 

 

 

帰って来るわたしを待ちうけ、彼女はその話をします。がっかりしている様子の娘と違って、わたしは一瞬かっとなりそうになるのを抑えて、「先生はどうしてそんなことを言ったのかしら」と言いました。

 

 

 

 

「実際先生の娘は刺繍がうまい」「家庭科の先生だから、刺繍の目がそろっていないと気になる」「自分の娘と比較して、競争意識を育てようとした」「虫のいどころが悪かった」「お腹がすいていた」とさまざまな理由が並ぶ頃には、空気が軽いものになっていて、娘はひと言、「まあ、そういう人なのよ」というところに落ち着きました。

 

 

 

 

「そういう人なのよ」に、そういう人だから違う対応を求めてはいけないという、あきらめと受け入れが同居しています。

 

 

 

 

人はそれぞれ違います。違いは違いであって、間違いではありません。

 

 

 

 

親が身をもってその違いを受け入れていけば、そこからは子どもが積み上げてくれます。

 

 

 

 

それぞれの異質なものと、どう付き合えばいいかを。



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