ひきこもりと対人関係の自信
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ひきこもりと対人関係の自信

2015年08月13日(木)6:43 PM

ひきこもりやニートの人は対人関係に自信がない人が多く、そのことが社会復帰の妨げになっていることが少なくありません。

 

 

 

 

では、どうすれば、自信を回復できるのでしょうか。なによりもまず、「自己ー対象」と出会うことです。

 

 

 

 

すなわち「対人関係」ということになります。人間の自信回復のルートとして、肯定的な対人関係(相手を肯定し、相手からも肯定される)は、きわめて重要なものです。

 

 

 

 

重要な他者から承認され、自分を受け入れてもらうことです。

 

 

 

 

わたしの考えでは、これこそがもっとも手近で簡便な自信回復の方法です。

 

 

 

 

しかし、ひきこもっている人たちにとっては、これはしばしば盲点か、あるいは就労以上に高いハードルに感じられてしまうようです。

 

 

 

 

もちろん例外もありますが、他者からの承認、とりわけ異性からの承認と受容は、かなり大きな心のよりどころになり得ます。

 

 

 

 

平たく言えば、たとえニートやフリーターでも彼氏や彼女ができることで、生きていくうえで必要最低限の自信が得られることもあるのです。

 

 

 

 

自信のよりどころになるのは、何もほめられることばかりとは限りません。

 

 

 

 

ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんのお母様は、息子の受賞の報に接して、「あの子がそんなにえらいはずがない」とおっしゃったそうです。

 

 

 

 

どんな親ばかの言葉よりも、これは感動的でした。この言葉はきっと、田中さんを強く勇気づけたことでしょう。

 

 

 

 

少なくとも、私はそう確信します。田中さんの話に続けるのも恐縮ですが、ここでちょっと思い出したので、個人的な話をしましょう。

 

 

 

 

わたしには高校時代からの親友がいます。彼は郷里の岩手県で教師をしているのですが、あるとき彼から、電話でこんなことを言われました。

 

 

 

 

そう忙しがってばかりいないで、たまには休め。どうせお前はそうたいした人間じゃないんだから」

 

 

 

 

これには参りました。今まで受けた数多くの助言の中でも、文句なしにベストワンです。

 

 

 

 

どちらもわかりやすい話だと思いますから、野暮な説明はやめておきましょう。

 

 

 

 

わたしが先ほど、「必要最低限の自信」と述べたのは、たとえばこういう言葉に支えられた自信のことです。

 

 

 

 

自信の欠如も、過剰な自信も、生きづらさをもたらしますが、程よい自信は、水のように淡々と、等身大の自分を支えます。

 

 

 

 

ただ一般に、この種の自信を親が与えることはできません。家族がどんなに本人をほめ、承認してあげたとしても、それはある意味当然のことなので、ありがたみが薄いからです。

 

 

 

 

もっと言えば、両親の存在は、しばしば本人にとって「自分そのもの」のようになってしまっています。

 

 

 

 

つまり、両親による承認は、「他者からの承認」としては弱いのです。

 

 

 

 

もう「自己ー対象」としては、家族はその役割を終えてしまっているわけです。

 

 

 

 

とりわけ思春期以降は、家族以外の有意義な「自己ー対象」との出会いこそが、自信の獲得の上で決定的な意味を持つでしょう。

 

 

 

 

ひきこもりの人たちがしばしば自信を欠いているのは、こうした「自己ー対象」との接点が、徹底して欠けているためではないでしょうか。



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