ひきこもりを抱える親の欲望の追及
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ひきこもりを抱える親の欲望の追及

2015年08月12日(水)8:56 AM

関東自立就労支援センターには、全国からさまざまな親御さんが相談に来られますが、わたしはその際に、「まずは親御さんがプライベートな時間を楽しみましょう」と勧めるのは、何も家族のストレス解消という意味だけではありません。

 

 

 

 

まず家族が、ちゃんとまともな欲望を持った他者として、ひきこもり本人の前で振る舞うことができるかどうか、この点が重要であるといいたいのです。

 

 

 

 

欲望というのは感染します。命令はできません。欲望に感染させることを、精神分析の言い方では「転移」といいます。

 

 

 

 

誰かが何かを欲しがっている。それを見て自分もあれが欲しいと思う。

 

 

 

 

これがもう転移の始まりです。これは精神分析家の正確な言い回しではありませんが、ラカンの考えた転移には、ちょっとそういう発想が含まれています。

 

 

 

 

人と人との間で、何かが移動するのです。これをわたしは「欲望が感染する」と表現したのです。

 

 

 

 

そのような転移を起こすためには、家族自身が自分の欲望をあきらめないことが重要になってきます。

 

 

 

 

欲望をあきらめないということは、精神分析の論理としてラカンが一番重視したことなのです。

 

 

 

 

家族も、「本人を何とか社会復帰させなければ」という欲望とも義務感ともつかない思いにばかりとらわれていては、くたびれるばかりで実りがありません。

 

 

 

 

ときにはラカンのような発想に基づいて、家族自身の欲望をとことん追及してみることも、ひきこもり本人に対する有意義な働きかけになるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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