ひきこもり・ニート・スネップ・フリーターと親の正社員信仰
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ひきこもり・ニート・スネップ・フリーターと親の正社員信仰

2015年07月02日(木)9:48 午後

PP_bei_TP_V1ひきこもり・ニート・スネップ・フリーターの中には、親の正社員信仰に苦しんでいる人が少なくありません。

 

 

 

 

関東自立就労支援センターの寮に入った35歳の青年は、パート人生の悲哀を味わった母親の悲願である正社員を目指し、心が折れそうになりました。

 

 

 

 

高校卒業以来、何度かアルバイトをした程度で、17年間ほぼ引きこもっていたのですから、就職難だった時代に正社員になるのは、かなり困難なことです。

 

 

 

 

パート勤めで母子家庭を支え、苦労してきた母親は、正社員になりさえすれば、将来が保証されるとかたくなに信じていました。

 

 

 

 

息子の心の中でも、母親の価値観が肥大化して同じように信じ込むようになり、ほかの寮生が「アルバイトで気楽に働くほうがいい」という言葉に、とても驚いていました。

 

 

 

 

ところが彼は、正規雇用を前提とした仕事に就いても試用期間中に自らやめてしまいました。

 

 

 

 

その仕事に嫌気がさし、我慢しきれなくなったのです。再度、ほかの会社に採用されましたが、やはり試用期間が終わる前にやめてしまいました。

 

 

 

 

自らのうちにある21世紀の価値観が顔をもたげた結果、2つの価値観に苦しんだ彼は、寮の自室にこもってしまいました。

 

 

 

 

そこへ母親は「心配だから」と毎日のように電話をかけ、さらに彼をおいつめたのです。

 

 

 

 

母親の価値観にがんじがらめにされた彼は「死にたい」とさえ口にし始めたため、わたしたちは、しばらく電話をかけないようにとその母親を説得しました。

 

 

 

 

その後は、母親とコミュニケーションをとらず、寮生の若者たちとの生活のなかで、彼の思考は少しずつやわらかくなっていきました。

 

 

 

 

とりあえずは、週4回のアルバイト生活からはじめ、もっと仕事力をつけてから、3年後くらいに正社員を目指せばよいことを理解したようです。

 

 

 

 

「そうは言っても、アルバイトでは生活していけないのでは?」そう思った親御さんは、ご自身が就職した頃とは時代が違うことを、改めて認識してほしいのです。

 

 

 

 

最近は求人倍率が上がっていますが、ちょっと前までは就職難が続き、正規雇用が減っていたことは、すでにご存知のはずです。

 

 

 

 

長期の不景気やデフレ時代とバブル経済の反省から企業は景気が良くなっても人を雇いすぎないように正社員を減らし、国内の働き手の3人に1人は派遣社員を含めた非正規雇用というところまできています。

 

 

 

 

それに、たとえ正社員になって、必死で仕事をしたとしても、親御さんの世代のように年収は上がっていかず、リストラにあうことも考えられます。

 

 

 

 

若者たちは正社員がそんなによいものではないと、すでに気づきはじめています。

 

 

 

 

驚かれるでしょうが、「僕は、正社員は不安定だから嫌だ」という若者さえいます。

 

 

 

 

これは、会社でリストラ対象になった中間管理職の人たちが、自分のアルバイト先に「出向」させられてくるのをまじかに見ての彼らの感想です。

 

 

 

 

「給料が年々上がっていき、突然はしごをはずされたらたまらない。不安定だ。収入が低いなら低いままのほうが安定していていい」

 

 

 

 

キャリアを重ねたはずの中年男性が、自給950円のアルバイトと同じ仕事をさせられている・・・・。

 

 

 

 

それを目の当たりにして、「かわいそう」と同情しているのです。

 

 

 

 

「ビンボー」さえ楽しもうと割り切れる彼らは、正社員にあこがれもしないのです。

 

 

 

 

 

 



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団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
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住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援