ひきこもりが持つ人間関係の苦手意識
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ひきこもりが持つ人間関係の苦手意識

2014年02月15日(土)11:38 PM

a0002_011870ひきこもりが持つ人間関係の苦手意識

 

 

将来、ひきこもり化する若者には、とりわけ、学校段階から人間関係に苦手意識を持つ者が多いということが、

 

 

さまざまな調査で明らかになっています。その原因として、学校段階における人間関係のつまずきからもたらさ

 

 

れているのではないかということが考えられました。たとえば、いわゆる「いじめ」体験などにより心的外傷が

 

 

もたらされ、そこから立ちなおれない者がいるということが想定されました。これまでの東京都の調査結果にお

 

 

いても、過去にいじめられた経験をもつものや、教師に対する陰性感情をもつ者が少なくないということが示さ

 

 

れており、学校での体験から、対人関係に対する警戒心がはぐくまれたとみることはできます。ただ、平成20年

 

 

度の東京都調査の報告書において、学校における適切な対応が効をそうすることにより、近年それらの原因から

 

 

「不登校」になった者たちも立ち直りを見せるようになり、「不登校」がそのまま「ひきこもり」に移行すると

 

 

いう形が少なくなってきたという推測ができます。とすれば、そうした学校による対応が必ずしも功を奏する結

 

 

果に結びつかなかった場合に、結果的に不登校の遷延状態としての「ひきこもり」につながっていると考えるべ

 

 

きなのでしょうか。また学校での体験だけが、対人関係の難しさの原因であるとするならば、学齢期は乗り越え

 

 

ながらも、年齢が高くなってから「ひきこもり」を見せるようになった理由は何であるかが説明しきれません。

 

 

人間関係に抵抗感を抱きながらも、低年齢段階でそれが表に現れるのが「不登校」であり、高年齢にになって表

 

 

面化する「ひきこもり」と実は根が同じと見るべきなのかどうかということが検討の一つの課題でもありまし

 

 

た。不登校の遷延化というとらえ方ではなく、「ひきこもり」の早発というとらえ方です。この問題を考える上

 

 

で、不登校に対処する方策の中で、注目をしておかなければならない現象もあります。20年ほど前に不登校の増

 

 

加(当時は登校拒否という呼ばれ方をしていました)に伴い、各地に民間団体によるフリースクールが生まれ、

 

 

こうした子どもたちの社会復帰に大きな役割をはたすようになりました。しかし、その一方で、個別対応にあた

 

 

っている臨床の現場からは、フリースクールにも行けない子や、フリースクールに行くようになってから、ますます

 

 

閉じこもるようになってしまった子がいるという報告も聞かれるようになりました。つまり、そのタイプの

 

 

子どもたちというのは、いじめなどの何かしらの原因があって、人間関係への困難さを抱えるようになったと言

 

 

うよりは、もともと集団生活場面になじめない要因を抱えている子どもたちであったのではないかという推測が

 

 

生まれます。そしてまた、自由に動くことが奨励され、人間関係も自ら構築することが求められれば求められる

 

 

ほど身動きがとれなくなっていくタイプが存在していることを示しています。その理由の中には、間違いや失

 

 

敗、適当に物事を運んでしまうことへの強い抵抗や不安があり、強迫的に対処してしまうために、身動きがとれ

 

 

なくなってしまうという者も少なくありませんでした。



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