引きこもりの幼児期における親との関わり
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引きこもりの幼児期における親との関わり

2014年02月11日(火)12:35 午後

引きこもりの幼児期における親との関わり

 

 

引きこもり状態にあった若者は、幼児期、母親との関わりは密であるのに対して、父親との関わりは希薄という傾向が見られます。

 

 

 

 

 

子ども自身の特性としては、やさしくおとなしい、また、短気で周囲を困らせるということもない子であったという傾向が見られます。

 

 

 

 

 

また、チック、指しゃぶり、アトピー性皮膚炎等の症状を見せていたという者もいました。従来、このような症状を見せる子どもの中には、いわゆる愛情剥奪状態にある子どもが少なくないということが臨床現場では指摘されています。

 

 

 

 

 

愛情剥奪とは、幼児が親(または主たる養育者)から「当然受けるべき適切な世話を受けられなかった」ということを意味するとらえ方です。

 

 

 

 

心身の成長のためには、親の情緒的身体的関心と世話を、本人が必要とするだけ与えられることが必要とされますが、それが十分に満たされなかった場合には、基本的信頼感(自分はこの世に生きる価値があり周囲と関わることができる、他人と世の中は自分を支えてくれるという自他への信頼感)を獲得することが難しくなるとされています。

 

 

 

 

仮に、人が生きていく上で最も重要な自他への信頼感が獲得されていないということになると、その後の発達に禍根を残すことになります。

 

 

 

 

 

結果として基本的信頼感の希薄な子どもは、当然集団の中で自分の居場所を見つけることが困難になるということが考えられます。

 

 

 

 

ただ、そのことを持ってそれを親の責任とばかり決めつけはいけません。今日の時代的背景として、親の多忙な状況が進行し、子どもに対して十分な目を向けにくい子育て環境にあることも事実です。

 

 

 

 

また、子ども自身がもともとおとなしい傾向を有している場合、むずかるとか要求をあらわにすることがなく、おとなしい手のかからないよい子として認識されていることも少なくありません。

 

 

 

 

いずれにしても、そのような生育歴を有する場合、小学生のころからすでに学校嫌いが始まっていることにも注目しなければなりません。

 

 

 

 

 

それ以前でのこころの発達が未熟であったとすれば、彼らが年齢相応の集団内にいるための心理的活力を十分に得られていないことは容易に想像できます。

 

 

 

 

 

それでも「友達がいた」ということは、「理屈っぽくない」子で、なにか不満や不適応感を持ったとしてもそれを表現しない、おとなしくてわがままを言わない子であったが故に、級友と一緒にいられた、ということなのかもしれません。

 

 

 

 

 

おとなしいわがままを言わない子どもとして、親もそれほど手をかけることもなく成長していったプロセスが、そのまま学校時代にも継続していくことになります。

 

 

 

 

 

そしてそのことによって何とか青年期までは集団生活を継続することが可能になっていたのだと思われます。



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