引きこもり当事者の人間関係の再構築
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引きこもり当事者の人間関係の再構築

2014年02月10日(月)7:46 PM

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不登校だったケースがすべて引きこもりに移行するわけではないことは前述しました。しかし、その一方で、不登校から脱したように見えながら、対人不適応(友人や教師との関係、さらには親子関係での不適応)は常にくすぶっていて、それが社会に出るというストレス下に置かれたときに一気に噴出してくるようなパターンや、不登校(小・中学校)が高校での中退や大学でのアパシー(無気力・無関心な状態)につながるケースも、けっして少なくありません。不登校という状態が、一種の「予兆」であるなら、それを早期に察知し、適切な対応や支援につながることで、社会から引きこもるという事態は防げるかもしれません。不登校への支援でも、「親が不登校という状態を認め、口うるさく言わなくなったことで子どもはおちついた」「親が変わることで、子どもも安定し、親子の会話も増えた」などの報告は多いです。不登校という時期を契機にして、親子関係を見直し、いい方向に修復することができれば(つまり、親子関係の組み替えが行われれば)、その後の引きこもりにつながる危険を回避することができるかもしれません。

現在の不登校は裾野が広がり、その原因も状態像もさまざまであるため、必要とされる支援も多様化するべきでしょう。しかし、不登校の背景にある問題があるのだとすれば、まずはそれを修復する作業が必要になります。引きこもりの多くが、「人間不信」を感じていると同時に、自分への信頼感(自分への自信や自己を認める心理)が低下していることを考えると、身近な人間関係における傷つきやトラウマを和らげる人(自分も含む)への信頼感を回復させることが大切になります。実際、引きこもっている渦中にあっても、相談相手を欲しているのであり、とりわけ「同じ悩みをもつ人」との出会いを求める気持ちは強いです。

不登校経験者の聞き取りからも、「同じ悩みを持つ友達と出会って、自分の過去が気にならなくなった」という言葉が聞かれています。一方、現在、支援npoに通う若者からも「引きこもっている当時、安心して自分のことを相談できたり互いのつらさを共有したりできる相手と出会いたかった」という声が聞かれています。そこで、支援のベースとして、「居場所(相談できる場所、自分が自分でいられる場所)」や、自分のことを理解してくれる人(支援者やカウンセラー、友達、保護者など)の存在(自分と社会をつなぐ絆)が不可欠であるといえます。



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