引きこもり当事者への就労支援
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引きこもり当事者への就労支援

2014年02月05日(水)8:36 PM

ひきこもり当事者への就労支援

 

 

現在の日本社会で、長期的な引きこもり経験者が世の中で言われる一般的な企業の中で働くことができるのかと問われたら、正直「難しい」と言わざるを得ません。

 

 

しかし、実際の相談ケースで、長期化した引きこもりの当事者がいくつかのステップを丁寧に一歩ずつ践んで、多面的な第三者の介入で就労状態までこぎつけるケースは決して珍しいことではありません。

 

 

もちろん、一気にステップがうまくいくわけではなく、少し進んではまた戻りを繰り返します。それでも第三者の介入が始まったときから、家族が諦めずに支援をおこなえば、引きこもり当事者にある程度の自立的な言動が生まれてくる。

 

 

この小さな自立的な言動を見逃さずに、承認と支援を続けることが就労への足がかりになります。

 

 

就労へとつながったどのケースでも、最初のステップは家族の意識行動変化から始まります。家族が持つ引きこもり当事者への意識が悲観的・否定的なものから、支援者の介入によって、楽観的・受動的なものへと変化し、言動が変わっていくと、引きこもり当事者自身が良い影響を受けていきます。

 

 

当たり前ですが、引きこもり当事者が関係する人間は最初のステップである家族の言動を変えていくことが、引きこもり当事者との関係性の第一歩であり、最重要支援となります。

 

 

(1)引きこもり当事者の就労の意味

 

 

ここでいう就労とは、引きこもり当事者が部屋(家庭)から出て、自分の意思で自立=就労を考えることです。長期化する引きこもり当事者の就労までには、3つの自立への支援が必要であることを伝えて、説明を行います。

 

 

 

○精神的自立

 

 

 

○社会的自立

 

 

 

○経済的自立

 

 

 

この3つの自立要素が相互に作用して行動化が生まれたときにはじめて就労を支援するということが始まります。

 

 

ただ、単に部屋から出た、働く意思が出たから、仕事を探してほしい、探そうではないということです。

 

 

長期化している引きこもり当事者に内在している諸問題を包括的に解決するのには、時間が必要ではあるが、どこを支援するべきかをきちんと把握し合うことで問題解決へ向かうものなのです。

 

 

別の表現をあえてすれば、自立的要素が見られはじめた時から、就労がより現実的になります。引きこもりの当事者も家族もその現実が見えにくい場面や実感がないときこそ、支援者がそれを伝えて「変化」を共有することが次への行動へとつながります。

 

 

支援者は、引きこもりの当事者たちが見えてこないことや、事象に対する否定を視点を変えて肯定に変えることなどの支援が多くあるのです。

 

 

(2)支援者の姿勢

 

 

家族と支援者の関係性の中で、引きこもり当事者を「悪者」とせずに、「本人の主体的な自立のために、何を行えば良いのだろうか」という支援姿勢が崩れなければ、時間の長短はあるが、支援者の前に引きこもりの当事者は必ず現れてきます。

 

 

引きこもりの当事者といつか会えるということを楽しみにしながら、家族と支援のプログラムを構築していく姿勢が支援者自身の支えとも言えます。

 

 

わたしたち支援者にとってはこれが支援の醍醐味であり、根本です。また、ここで言うところの就労は、正社員であろうとアルバイトであろうと自立的な意思があれば「就労」とみなす事にします。

 

 

たとえ1時間であろうとも、半日であっても社会へ踏み出し賃金をうけ取ったら、それは「就労」への大切な一歩と考え、承認することが大切です。

 

 

支援者自身の価値観や社会通念的な就労状態や就労観を引きこもりの当事者の就労支援に持ち込まないということは非常に大事なことです。



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