ひきこもり予備群
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ひきこもり予備群

2014年02月01日(土)3:40 午前

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ひきこもり予備群とは、いまのところはひきこもっていませんが、ひきこもる人の気持ちが理解できるとか、自

 

 

分でもひきこもりたいと思う人々のことです。ひきこもり予備群は女性が多く、年齢は比較的若い人が多いで

 

 

す。学校に在学中の人が多くて、父母との同居や主生計者に父母が一般の人に比べて多いのは、若い女性が多い

 

 

ためと思われます。地域的に見ますと、第一次産業が盛んで、近所づきあいが比較的盛んな地域に居住している

 

 

人がやや多いのが特徴です。精神的な病気での通院・入院歴は、引きこもりほどではありませんが、一般の人と

 

 

比べると多いです。ひきこもり予備群の心理的特徴を見てみますと、「生きるのが苦しいと感じることがある」

 

 

や「人に会うのが怖いと感じる」や「絶望的な気分になることがよくある」「同じ行動を何回も繰り返してしま

 

 

う」などのうつ傾向や罪悪感、強迫傾向がとても強くて、「壁を蹴ったりたたいてしまう」「大声をあげて怒鳴

 

 

り散らすことがある」「家族を殴ったり、蹴ったりしてしまう」という暴力傾向も強いことが多くな特徴です。

 

 

「自分の周辺には理不尽だと思うことがたくさんある」という回答が多いことも暴力傾向と整合しています。

 

 

 

「人との付き合い方が不器用なのではないかと思い悩む」という対人関係の苦手意識も高めです。何か事件があ

 

 

 

ったときの引きこもりに関する報道には、ひきこもっている人が暴力的であることを印象づける内容が多いです

 

 

 

が、実際には暴力的であるのは引きこもり予備群であることが明らかになりました。小学校中学校の体験を聞い

 

 

ても、「学校の勉強について行けなかった」「学校の先生とうまくいかなかった」「友達をいじめた」などはも

 

 

っとも多い経験でした。引きこもり予備群の第一の特徴は、うつ傾向と暴力傾向の共存にあると考えられます。

 

 

さらに引きこもり予備群には、親子関係に一貫した傾向が見られます。自分の家族関係について、「わたしの家

 

 

族は暖かい」「家族とはよく話をする」「家族から十分に愛されていると思う」「わたしたち家族は、仲が良い

 

 

と思う」などの、家族との情緒的なつながりを表す意識はいずれも、引きこもりと同じ程度に弱いのが特徴で

 

 

す。引きこもりと同様にひきこもり予備群は、家族との情緒的な絆が弱いのです。親に対する意識では、「たと

 

 

え親であっても自分のやりたいことに口出ししないでほしい」や「自分の生活のことでひとから干渉されたくな

 

 

い」などの独立的な意識が見られますが、「大事なことを決めるときは、親や教師の言うことに従わないと不安

 

 

だ」という依存的な傾向も見られ、親に対して両価的な態度を有しています。この親に対する態度の背景には、

 

 

これまでの親子関係が影響していると推定されます。小中学校時代の家庭では、「我慢をすることが多かった」

 

 

や「親はしつけが厳しかった」「自分で決めて相談することはなかった」が他群に比べて多かったです。また、

 

 

引きこもりと同様に、「困ったとき親は親身に助言してくれた」や「親とは何でも話すことができた」などは少

 

 

ないです。小中学校時代は親から厳しいしつけを受けながら、親とのコニュニケーションが不足している親子関

 

 

係が伺えます。このようにひきこもり予備群の親子関係は子ども時代に親から厳しくコニュニケーションの乏

 

 

しいしつけを受けたために、現在は家族との情緒的絆が弱く、親からの干渉に対して両価的な態度を有している

 

 

点に特徴が見られます。この親子関係のあり方が、引きこもり予備群の第二の特徴です。ひきこもり予備群は、

 

 

小中学校時代に厳しくしつけられ、コニュニケーションの少ない親子関係を経験し、現在も親に対して情緒的な

 

 

絆を感じていないが、友人関係に支えられて、引きこもりにならずにすんでいるという心理機制がうかがえま

 

 

す。しかし、引きこもり予備群はうつ傾向と暴力傾向とを共存させていて、引きこもりとは別の問題を抱えてい

 

 

るものと推定されます。



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理事長:
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理事:
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TEL
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メール
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活動内容
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 学習 支援、生活訓練
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・教育相談の実施
・各種資格取得支援