引きこもり・不登校・ニート・フリーターを抱える家族へのグループ活動の意義
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引きこもり・不登校・ニート・フリーターを抱える家族へのグループ活動の意義

2014年01月27日(月)2:15 午前

a1790_000005引きこもり・不登校・ニート・フリーターを抱える家族へのグループ活動の意義

 

 

ひきこもりや不登校、ニートを抱える御家族の個別面談や電話相談、家庭訪問を続けていますと、「同じ悩みを抱えている親の話を聞きたい。語り合いたい」という希望が聞かれることがしばしばあります。グループ活動を通じて親同士でつらい思いを分かち合い、さまざまな工夫を共有しあえる仲間との語り合いで支えられているというピア・カウンセリング的な意義は大きいものがあります。親が精神的な安定を得られることは、子どもの状態の改善に役に立つ可能性を高めることはいうまでもありません。グループ活動には、担当する支援者が毎回の活動に必ず加わるものと、家族だけで運営される自助グループ的なものがあります。前者には、基本的に支援者が毎回の話し合う課題などを決めて、議論を引っ張っていくグループ活動と、自由討論を基本とし、支援者があまり介入しないものとがあります。現在でも、思春期、青年期の引きこもりの子どもを抱える親を対象とした、「グループ親ガイダンス」などを実際に行っている機関がすでに少なからず存在します。あるグループ親ガイダンスは、支援者(治療者)が適切なリーダーシップを発揮することで、グループに参加する親一人一人の個を尊重する構造を作る出すことができました。その構造の中で、親は守られた感覚を抱きつつ、自分の親としてのあり方や、親子の交流を客観視することができるようになり、自分の問題点を理解することが可能となっていきました。この集団親ガイダンスでは、セラピストは、集団力動(集団が作り出す関係性の質と量)の展開をコントロールして、穏やかな陽性転移感情がグループ内で持続し、集団陰性転移の発生を制御しました。このグループ活動は同時に、精神分析的発達論の枠組みをもつセラピストが共有する発達の正常と異常に関する専門的な知識を親に提供する子育て心理教育のプログラムを用意し、グループ親ガイダンスに参加している親に提供し、よい成績を収めています。また、専門的支援スタッフが親のフリーデイスカッションの流れにタイミング良く介入することで、参加メンバー全員がなんらかの発言を通じて能動的に参加でき、グループ活動から成果を得られるよう工夫された集団精神療法的なグループ活動もあります。このグループ活動も、目標は親が同じ悩みを共有できる仲間の中で支えられ、精神的安定を得ることで当事者との関係性に変化が生じることにあります。このような集団精神療法の考え方を基礎としたグループ運営を担当する支援者はリーダーとサブリーダーの2名が必要とされています。また、グループ活動に並行させて親の個別面談を続けることが推奨されています。また息の長い支援となる相談の開始段階で、引きこもりに関する知識や情報、あるいは子どもの発達過程に関する知識、対処法や支援法あるいは地域の社会資源に関する情報などをコンパクトにまとめて伝達することで、引きこもりをめぐる知識や情報のベースラインを底上げし、その後の支援活動に資することを目指した心理教育プログラムも有益なグループ活動の一つです。



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理事長:
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理事:
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理事:
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住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援