引きこもりに対する適切な評価を行うために
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引きこもりに対する適切な評価を行うために

2014年01月22日(水)8:10 午後

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引きこもりに対する適切な評価を行うためには、2つの要素が重要です。一つは、ひきこもりは相談初期に得られた情報だけでは効果的な支援はできず、長期的な関与を続けながら情報を蓄積することが必要であるということです。もう一つは、適切な支援を計画するために精神障害の有無についての判断が非常に重要であるということです。まず、情報の蓄積についてです。たとえば、各種の学校で不登校が生じた場合は、管理職、学級担任を含め子どもにかかわる教員、教育相談担当教員、養護教諭、スクールカウンセラーなどの職員による校内システムに基づいた支援、教育相談機関(教育センター・教育研究所・教育相談所等)による支援等が行われていますが、これらの支援の中で得られた情報は、当事者の引きこもりにつながる様々な出来事(過去の出来事も含めて)を推察するために、とても重要となります。また、地域の保健・福祉分野の相談機関(児童相談所、保健所、精神保健福祉センター、市町村の担当部署など)は、当事者の直接的な相談よりは家族や現場職員からの相談が多くなりますが、ここでは、家庭内や近隣での生活の様子など生活に密着した幅広い場面でどのようなことが問題になってきたのかという支援等の経過を確認でき、今後の支援の計画を立てるために、とても重要になります。さらに、精神科医療機関(精神科および児童精神科を持つ総合病院や単科病院あるいは診療所)では、当事者が受診しない時期に家族から得た情報などから推察される一定の病状判断は、支援に関する暫定的な方針を決定するためにとても重要です。こうした情報の収集を通じて、引きこもりの総合的評価が行われることが期待されますが、支援の初期に得られた情報だけで評価を行うには限界が多く、評価対象となった個々の引きこもり事例の経過、そこで生じた現実の出来事、当事者とその家族の相互作用の質と量、当事者のパーソナリテイ傾向をはじめとする特性などを総合的にとらえた引きこもりの全体像を得るには、時間をかけて情報を蓄積していく必要があります。初期にかかわった機関が持っている情報を、次の機関に引き継ぎ、さらに次に関与する機関に伝達するという機関間のバトンタッチのシステムが大切です。その結果として得られた全体像は、それまで孤立的であった情報のつながりを明らかにし、時間経過による状態像や症状の変化をとらえる根拠を提供し、当事者や家族あるいは以前に関与した機関などから得た情報間の矛盾や食い違いを解きほぐしていく中から支援上の重要なヒントを得ることなどが期待できます。



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 学習 支援、生活訓練
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