社会と無縁化する壮年引きこもりの諦めと絶望(2)
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社会と無縁化する壮年引きこもりの諦めと絶望(2)

2014年01月21日(火)12:24 AM

a1380_001506社会と無縁化する壮年引きこもりの諦めと絶望(2)

 

 

自立したくても、それを許してくれない社会。「じゃあ、いったいどうすればいいのか?」と、彼らは疑問を投

 

げかける。とくに地方都市では、貧困世帯が多い。かつかつの親の年金に頼る人たちが、「引きこもり」のよう

 

な生活を送っていて、皆、自立できずに、地域の中で孤立している。「引きこもりは裕福な家庭に多い」という

 

個々に責任を転嫁したような誤った神話は崩壊した。彼らの高年齢化は、生活保護や健康保険、年金などの問題

 

とも密接にリンクしている。親の死後、残された子どもが今後の生活に困って、親の死を隠したまま、そっと親

 

の年金を受け取り続ける。そんな「所在不明高齢者」の問題も2010年、浮き彫りになった。東京都足立区

 

で、111歳とされる男性が白骨化した遺体で見つかった家庭は、雨戸を閉め切った2階建て住宅に4人の中高

 

年者が生活。男性が生存しているように装い、900万以上の遺族共済年金を受給していたとして、81歳の長

 

女と53歳の孫が詐欺容疑で逮捕された。大阪市和泉市では、生存していれば91歳になる元銀行員男性の遺体

 

が、死後5年ほど経って、民家の洋服ダンスから見つかっている。同居していた「無職」の長女は、その間も、

 

180万あまりの厚生年金を受給していたとして逮捕された。近隣住民の話だと、長女は、道ばたで会っても腕

 

で顔を覆い隠す。夜になると、庭の掃き掃除をはじめ、住民がゴミを出しに行くと、家の中に走り去っていく。

 

「対人恐怖症なのではないのか」住民は、長女のことをそうおもっていたという。共通しているのは、誰に相談

 

すればいいのかわからず、黙っていれば誰も助けてくれない中で、個々が地域から孤立していく「無縁化」の実

 

態である。秋田県で、50歳の「無職」の長男が、78歳の父親に殴殺された事件があった。家族は両親と長男

 

の3人暮らし。長男は大学時代に体調を崩し、就職しないまま、事件が起きるまでの間、実家で約30年にわた

 

って引きこもっていた。しかし、その引きこもる長男の存在は、近隣にも民生委員にも知られることはなかっ

 

た。秋田県では他にも、66歳の母親が、38歳の「無職」の息子を道連れに自殺する事件が起きている。息子

 

は、約10年前に体調を崩して仕事を辞めて以来、実家で生活していた。しかし、やはり近隣住民は、数年前か

 

ら姿を見かけなくなっていたという。このケースでも事件後、「息子を残して死ねない」などという母親の将来

 

を悲観したようなメモが、自宅から見つかっている。見えなかったものが、あるとき突然、噴出したりする。

 

2009年8月26日付の総務省の「無就業・無就学の壮年者の最近の状況」によると、これまで調査対象だっ

 

た15から34歳より「年長の壮年者」(35から44歳)にも焦点を当てている。こうした壮年者は、08年

 

9月に38万人だったが、その後も増加傾向にあり、09年6月には、41万人と過去最高になったと報告して

 

いる。ただ、このレポートにしても、44歳までの限定的な層の把握であり、全容を把握しているわけではな

 

い。



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