社会と無縁化する壮年引きこもりの諦めと絶望
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社会と無縁化する壮年引きこもりの諦めと絶望

2014年01月20日(月)9:49 PM

a1380_000442社会と無縁化する壮年引きこもりの諦めと絶望

 

 

 

引きこもりとは直接関係ないかもしれないが、年末、衝撃的な出来事が報じられた。2010年12月26日付の朝日新聞朝刊によると、体調不良を訴えた統合失調症の44歳の男性が救急車を呼びながら、13の病院に受け入れてもらえず、約14時間後、自宅で腸閉塞によって死亡したというのである。記事では、両親が「どうして心の病というだけで診てもらえなかったのか」と訴える。関係者にとっては、他人事とは思えなかったに違いない。一生懸命がんばってきたのに、なかなか社会に受け入れてもらえない。そんな社会に定着できない人たちが、今の日本にはたくさん存在している。社会がどこか、いびつなものになってきているのではないか。どうやって人生を立て直していくかを考えてみたときに、親元から1人立ちして、経済的に自立した生活を送ることが、現実的に相当厳しくなってきているのである。

引きこもりの自立を許さない社会

 

 

今年、ある40代の「引きこもり」男性から、自らの置かれた状況を象徴するような話を聞いた。男性は大学を卒業後、ようやく入った会社に勤務していた頃から、夜、眠れなくなる日々が続いた。精神科でもらった睡眠薬を飲み始めると、昼間の職場で眠くなって、集中力が保てない。仕事中にうとうとすることが多くなり、上司から怒られた。遊んでいるわけでもないのに、どうにもならない。そのことがしだいにストレスになり、自ら会社を辞めた。その後、正社員の仕事を探してきた。しかし、経済不況の影響で、なかなか正社員の雇用がない。やっと仕事が見つかっても、長続きしなかった。しばらくなにもしない状態が続き、実家に戻って、家にいるようになった。この男性は、自分が「引きこもり」だと思ったことはない。しかし、世間では、自分のような存在がそう呼ばれているらしいことを最近になって知った。ところが、そんな「引きこもり」期間も、終わらせなければいけない時がやってくる。男性はこれまで、年老いた親の企業年金に頼る生活を続けてきた。しかし、生活費が少しずつ家計を圧迫。家族は家賃が払えなくなり、年末には住み慣れた家を出て、アパートに引っ越さなければいけなくなったのだ。「このような状況になっても親に依存している自分がつらい」男性は、遠くにある家賃の安い地域で1人暮らしをしようと、アパートの部屋を探して回った。しかし、部屋を借りるための敷金などの初期費用は親が支払うといっても、不動産屋から断られる。「40代無職」がネックになって、部屋を貸してもらえないというのだ。「これでは、結婚どころか、1人暮らしもできない」そう男性は訴えかける。生活保護を申請しても、窓口で「健康なのに」と説教されるという話も聞いた。「障害者でも断られた」という噂まで聞くと、萎縮するという。「もうホームレスしかないのか」男性は死にたいと思って、自殺未遂を何度も起こした。続く



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TEL
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ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
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 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援