貧困化する無保険高齢引きこもり・ニートの実態
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貧困化する無保険高齢引きこもり・ニートの実態

2014年01月08日(水)10:55 午前

貧困化する無保険高齢引きこもり・ニートの実態  

 

 

中高年ニートが急増している。東京大学社会科学研究所教授の玄田有史氏の研究によれば、15から34歳のニ

 

ート人口は2002年時点で85万人だった。それから8年。今、「第一世代」と呼ばれる人々は、すでに40

 

代に突入しているはずだ。親が元気で働いているうちはいい。しかし、定年に達すればその年金に頼らざるを得

 

ず、親子ともども貧困に陥るケースも出てくるだろう。さらに、親が寝たきりや認知症になれば、子どもは頼る

 

べき相手もないうえ、介護問題まで背負い込むことになる。まさに孤立無援の状態だ。問題は、社会制度からも

 

切り離されてしまう人々だ。実際、全国の医療、福祉機関などが加盟する全日本民主医療機関連合会のもとに

 

は、冒頭のような事例も報告されている。ある病院のソーシャルワーカーはこう打ち明ける。「非正規労働者で

 

無保険という人は少なくありませんが、最近は親元で暮らす無職の人にも目立つようになりました。不況に加

 

え、親が高齢化しつつあることも背景にありそうです。両親の入院費用の相談で訪れた際などに、打ち明ける人

 

が多いですね。じつは自分も健康保険の期限がすでに切れているが、どうしたらいいかと・・・。でも、そうや

 

って話してくれる人はまだいい。無保険だから、と深刻な病気になっても病院に行かず、我慢している人が多い

 

ようです。早めに話してくれれば、それなりに打つ手はあるんですが」じつは、生活保護を受ければ医療扶助の

 

適用となり、医療費は自己負担せずにすむ。だが、そうした知識がないために、多くのニートたちが悩みや不安

 

をひとり抱え込んでいる。自宅で暮らしながらも、社会制度の外側で孤立している。そんな息子、娘たちが増え

 

つつあるのだ。

 

 

広がる親子の断絶。子どもの経済的虐待も

 

 

「自分に何かあったら我が子はどうなるのか。障害者の親たちは昔からこうした悩みを抱いていましたが、今や

 

ニートの親も同じ。中には子どもの年金や、健康保険料を払おうとする親もいる。ほとんどの子どもは拒否する

 

用ですが・・・・。」こう話すのは長年、ニートや不登校児の支援活動を行う岐阜市のNPO法人の代表、中川

 

健史さん。一方で、「親が死んだら、自分も死ぬしかない」などと考えている子どもも相当数いるようだ。この

 

ように経済的には依存関係にあり、強く結びついているニートの子どもと親だが、一方、精神的には深い断絶に

 

直面している。「元企業戦士の父親と息子が家庭内で対立し、口もきかないというケースも多い。同世代の友人

 

やかつての仕事仲間などと断絶している上、家の中でも世代間で断絶してしまう。それが彼らの不安を強め、ま

 

すます心の闇を深くしています」(中川さん)経済的弱者の子どもが、身体的弱者の親を虐待するケースもあ

 

る。親が同居している子どもにお金を預けているが、要介護状態なのに面倒を見てもらえず放置されている」

 

「無職の子どもが老親の年金で生活しているが、ホームヘルパーなどの在宅サービスは拒否、施設入所も認めな

 

い」日本高齢者虐待防止センターには、こうした事例が次々に報告されている。「平成20年度高齢者虐待防止

 

法に基づく対応状況等に関する調査結果」によれば、家族による虐待事例、約1万5000件のうち約4000

 

件は親の年金や貯金を勝手に使うなどといった「経済的虐待」。およそ26パーセントを占めている。同センタ

 

ー事務局長梶川義人さんは説明する。「以前から行われていたことだとは思いますが、問題意識が高まった

 

こともあって、発見数が増えています。特に同居している場合は、自宅が密室と化すため、こうした問題が起こ

 

りやすいですね」



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