引きこもり関連の事件(6)
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引きこもり関連の事件(6)

2014年01月04日(土)10:18 PM

 

引きこもり関連の事件(6)

 

 

ー事件の概要 ー

1999年12月21日、京都市伏見区の日野小学校校庭で遊んでいた小学2年生N君が若い男に首など数カ所を刺され、失血により死亡した。犯人は現場付近に犯行声明文と見られる文書を残しており、その内容などから2年前に起こった神戸の酒鬼薔薇聖斗事件を彷彿とさせ、文中の「私をしきべつする記号・てるくはのる」の謎解きなどでマスコミでも話題になった。翌2000年1月、京都府警は伏見区の浪人生岡村浩昌(当時21歳)を容疑者としてマークし始める。2月5日、6人の捜査員が岡村宅を訪問、任意同行を求めた。しかし岡村はこれを拒否、捜査員は近くの公園に場所を移し説得を続けた。午前11時50分頃、岡村は突然立ち上がり逃走、14階建ての団地から飛び降り、死亡した。  

 

 

 

ー捜査の手ー

事件の直後、京都府警はただつぶ所轄の山梨署に捜査本部を設置。約90人の捜査員を導入して犯人の特定を急いだ。N君殺害の現場を目撃していた児童から「(自分の)お兄ちゃんぐらいだった」と証言したことや、犯行声明文の不器用な文字、さらに2年前の神戸の事件のこともあり、犯人は中学生か高校生と想定され聞き込みが開始された。大量に放置された遺留品もほとんどが近隣の量販店で入手できるものであり、遺留品から犯人を絞り込んでいくことは非常に困難を極めた。捜査開始から1週間が過ぎた頃、伏見区に隣接する宇治市の量販店から、犯行の2日前に「ナイフなど遺留品と同じ商品3点を一括購入した若い男が防犯ビデオに撮影されている」との情報が寄せられた。しかし、その画像は非常に画質が荒く、また映っていた男も当初予想されていた犯人の年齢層より高く、対象年齢も捜査範囲も拡大せざるを得なくなり、むしろ犯人の絞り込みは困難になっていた。その後、犯人が逃走中に乗り捨てたと思われる自転車が、大阪府枚方市内で購入され、防犯登録の住所欄には宇治市内に実在するレンタルビデオ店の所在地が記入されていることがわかった。捜査本部は、ビデオ店の顧客リストの分析を進め、量販店の防犯ビデオに撮影されていた男と、自転車を購入した男が酷似していることが判明した。こうして翌2000年1月、京都府警は伏見区の浪人生・岡村浩昌(当時21歳)を容疑者としてマークし始める。日野小付近では、事件前に3回ほど、児童が車に乗った男に「何か買ってやろうか」と声をかけられたことがあったが、この人物は無関係だった。

 

 

 

ー岡村浩昌についてー

家族は両親と5歳上の兄が1人いる。小学生時代の岡村は、友達も多く人気者だった。小学校の卒業文集では「宇宙旅行をして美しい地球を見たい」、「大人になって学校を見学に行きたい」と書いている。中学では、野球部に入り、その後陸上部に移った。とにかくスポーツだったようだ。特に足が速く、野球部でも1,2番だったという。中学1年の秋、父親が病死。それによって兄の家庭内暴力はそれまでのものから、ますます激しいものになっていった。近所の人の話によると、母親はしょっちゅう顔に痣を作っていたという。兄は岡村には暴力をふるうことはなかったようだが、岡村は悲惨な暴力を間近で見ることになる。94年4月、岡村は地元の進学校である高校に進んだ。上位の成績での入学だった。クラブはもちろん陸上部で、1年生の2月にはマラソン大会で4位の成績を収める。華々しい高校生活、のはずだった。しかし、2年生になった頃から、岡村は変わっていく。欠席も目立ちはじめ、ついに留年が確実となり、岡村は退学を希望するが、担任教師の勧めでひとまずは「休学」とした。休学中は一時住み込みの飲食店アルバイトをしていたが、大半は家に引きこもるように過ごしていた。なお、この間、教諭は岡村に精神科のカウンセラーを紹介して行かせている。同じ団地の人の間ではこの頃の岡村の姿はよく目撃されていた。1人で廊下で外を長時間眺めていたり、無表情で自転車をずっとさわっているというような「奇行」で、「変な高校生」といった印象をもたれ警戒されていた。1年間の休学を経て、岡村は再び高校に来るようになったが、97年11月、「高校生活なんて意味がないから中退したい」と担任教師に打ち明けた。教師はなんとかなだめ、説得したが、岡村は納得した様子はないようだった。結局、岡村は学年末の追試で、英語だけを落としてしまった。本来なら1単位足りないということで卒業はありえないが、教師らは、職員会議を開き、岡村の卒業を認めたという。98年3月16日、他の生徒たちに遅れて、岡村たった1人の卒業式が学校の応接室でとり行われた。教師たちが祝っても、さいごまで岡村はうれしそうな表情を見せなかったという。卒業してすぐの4月、岡村は「卒業を取り消してくれ」という理解できない要求を学校に訴えてきた。あくまで、高校を中退して大検にこだわっていたが、校長や教頭が問いただしても、その理由をはっきりと口にすることはなかった。あきらめない岡村はこの後も何十回も卒業取り消しを求めるアクションを起こした。この後の岡村は大学受験に挑戦しようとしていたが、身もはいらないようで、TVゲームにはまるなどしていた。団地では岡村の姿を見ることがほとんどなくなる。



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