引きこもる社会人たち 5
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引きこもる社会人たち 5

2013年12月28日(土)1:12 AM

引きこもる社会人たち(14)

会社員たちはなぜ、体が動かなくなるのでしょうか。脳システムの観点から、彼らが引きこもるメカニズムを解

 

明するのは、諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授です。30~40代は、中間管理職になることが多く、上からも

 

下からもプレッシャーを受けやすい。すると、脳の中で、知的活動をつかさどる前頭葉にも負荷がかかります。

 

篠原教授は、前頭葉をわかりやすく会社組織に見立てるとすれば、外側が企画部長、目の部分が営業部長、内側

 

が総務部長の役割を果たしていると説明します。「そのバランスが崩れると、会社として外に出て行けない。あ

 

る専門家は、企画部長が知の中枢、営業部長が情の中枢、調整をやっているのが意の中枢になると言っていま

 

す。どこか1カ所破綻しても、すべてのバランスは崩れます。象徴的に現れるのは、総務の調整がきかなくなる

 

と、意欲に問題が起きることです。実際、うつ病や、強迫性障害、慢性疲労症候群などは、前頭葉の内側部の問

 

題が中核だと考えられています。」詳細はこうです。うつ病の場合、前頭葉全体の血流が下がってきて、すべて

 

がパワーダウンしてしまう。その内側部の前側にかかわるのがうつで、後ろ側にかかわるのは、慢性疲労症候群

 

だといいます。「前頭葉の内側全体にある運動を命令する中核の場所が破綻すると、動かそうとしても動かせな

 

くなります。総務が壊れれば、どうあがいても給料は出ません。企画は立っても、総務の調整がきかなくなれ

 

ば、パニックの状態になってしまうのです。」一方、前頭葉の前頭前野底部は営業です。人の表情を読んだり、

 

雰囲気を感じ取ったりする場所です。営業は、外の状況を自分にとっての価値として判断します。他人の価値に

 

するために、どう対応するかを調整するといいます。「ここが感じられなくなると、情の部分の判断が入ってこ

 

なくなります、知だけで全能感で突っ走ると、二次的な問題を起こしやすい。相手の不快を感じとれない気質を

 

抱えていると、心の痛みをともなわないわがままな引きこもりのタイプにもなります。」いずれにしても、引き

 

こもりは、前頭葉のバランスがどこか壊れている可能性があるようです。

 

ひきこもる社会人たち(15)

 

30,40代になると、脳の知的活動をつかさどる前頭葉に、負担がかかりやすくなります。大人がひきこもる

 

メカニズムについて、諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授(脳システム論)は「前頭葉のバランスがどこか崩れて

 

いるのではないか」と指摘しています。では、なぜ突然、調整ができなくなるのでしょうか。その要因は、「未

 

来が見えなくなる」ことにあるといいます。「未来をポジティブに想像する力が失われると、希望がほぼ壊滅的

 

になります。それも、本人の中では突然ぷつんと切れる感じですが、だんだん積み重なるもので、潜伏期間はか

 

なり長いです。明日や10年後の自分を一度想像すると、記憶の形になる。これは、未来の記憶といって、いく

 

らでも変わり得る。そもそも記憶は、好き嫌いを決める扁桃体と連動していて、色がついている。普通の人は、

 

いい色の記憶が多いから生きられる。未来の記憶にも同じことが起きていて、それがネガティブ色になると、働

 

きづらくなるのです。」問題は、希望が失われてくると同時に、脳全体の機能が落ちてくることです。とくに、

 

記憶を多重に管理する認知機能が低下します。それにともなう二次障害によって、仕事のパフォーマンスも落ち

 

てくるのです。 

 



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